1/2
その1 仮面少女
もう1つの作品の話も進めてないのに何をしてるんだろう私は・・・
私は昔から出来損ないだった。
厳しい環境が嫌いで、いつも楽な方に逃げてきた。 そのせいで親に散々怒られてきた。
こんな自分を変えなきゃと思っても、いつも悪い方に傾いてしまう。
何かきっかけがあればいいとも思ったけど、他人の声は全く心に響かないし、結局自分で何とかしないとダメなんだ。
いつからか、私は他人の顔色を伺うようになった。
悪口は言われ慣れてるけど、それでも他人から悪く思われたくない。
常にネガティブ思考の私にとっては、他のみんなみたいにポジティブに明るくなんて生きられない。
だったら、私がポジティブ思考になるんじゃなくて、代わりを用意すればいいんだ。
私の代わりに笑顔でいてくれる、代わりを用意すれば・・・
─そうして私は、今日も"私"の仮面を被る。
ここまで読んで下さりありがとうございました!