1 兄妹で異世界転移
「我は世界を統べる古の魔王。ちっぽけな勇者である貴様を滅ぼしてくれるぞ!」
「おー、咲が悪いお兄ちゃんをたおすよ~!」
「勘違いするでないぞ。今の我は貴様のお兄ちゃんではなく。大魔王様なのだ!」
「……? お兄ちゃんは魔王様でも、咲のお兄ちゃんだよ?」
「だったら、お兄ちゃん魔王だぞ~! がお~!」
「きゃあーこわーい!」
それはいつもと変わらない昼下がり。安っぽい古びたマンションの一室。
俺、瑞樹姫乃は、年の離れた妹の瑞樹咲と遊んでいた。
実家から離れた私立高校に通う俺は、都会で一人暮らしを謳歌していたのだが。
夏休み中、両親が旅行に出掛ける事となり、しばらく妹を預かって欲しいと頼まれた。
再婚してから初めての夫婦水入らずの旅行。息子として多少は応援しておこうと考えた。
「あだっ、足の向う脛ばかりを狙うのは反則だぞ!? いだっ、あだだ、ぐあ、ああああ!」
「わーい、咲の勝ち! おいうちだ~! 背中にど~ん!」
「ぐえっ、勇者に人の情けはないのか!? 魔王にだって人権が――暴力反対!」
人体の急所ばかりを責められ、ヒーローショーの悪役ばりの負け台詞を吐いて俺は倒れる。
「……勇者卑怯なり。咲はいつからこんなバイオレンスな子に育ったんだ……」
「勝てばかんぐんなんだよ? 敵になさけをかけたらダメって、お兄ちゃんが言ってた」
「ああ……俺のせいか。しばらく見ない間に大きくなって……!」
咲は師の教えを忠実に守って、身内だろうと容赦のない蹴りをゲシゲシ加えていた。
夏なので短めに切られた黒髪を揺らし薄手のワンピース姿。麦わら帽子がよく映える。
俺は愛する妹の成長と痛む足に涙しながらも、降参して小さな勇者を肩車で称える。
そのあとは二人で昔ながらの鬼畜アクションゲームを、協力プレイして過ごした。
どちらも下手くそなので第一ステージで詰まる。ミスするたび咲は楽しそうに笑っていた。
――――ぐうぅ
大小二つのお腹から同時に音が鳴る。
そういえば遊びに夢中で朝から何も食べていないことに気付く。
「虫さん鳴いてるね?」
「こらこら、くすっぐたいぞ」
咲はコントローラーを置いて俺のお腹をつっついている。
俺は立ち上がって冷蔵庫の中を覗いたが、何も入っていなかった。
昨日は咲の歓迎会で大盤振る舞いしたんだった。すっかり忘れていた。
さすがに育ち盛りの妹に即席はよくない。栄養あるものを食べさせたい。
「お兄ちゃん。お買い物いこ? 咲、ワンちゃん見たいな~」
「お、それは名案だ。じゃあついでにそこで何か食べようか」
仲良く手を繋いで、俺たちは近くのデパートを目指す。
お金は咲を預かることで、両親から多めに貰っている。
フードコートで適当な物を食べ、ペットショップで犬や猫の愛らしい姿を眺めた。
それから夕食用のカレーの材料を買ってから、またマンションまでの道のりに戻ってくる。
辺りは黄金色に染まり、眩い太陽が地平線に沈もうとしていた頃。隣を歩く咲が立ち止まる。
「……ねぇ、お兄ちゃん。アレ何かな? まっくろ!」
咲が指差す方向。建物と建物の間の路地に不可思議な現象が起こっていた。
――黒い球体の靄が浮いていたのだ。
それは人一人は簡単に飲み込めそうなほどの大きさがある。
吸い込まれると二度と帰ってこられないブラックホールを連想させる。
「誰かあそこから咲を呼んでる!」
咲は不用心にも靄に近付いていく。
子供特有の好奇心。恐怖を何も感じていない。
きっと面白いものを見つけたとしか思っていないのだろう。
「咲、怪しい物に近付いたら駄目だぞ! こういう時は……そうだな。まずは警察を呼ばないと」
ポケットに手を突っ込んでから気付く。そういえばスマホは家に置きっぱだ。
普段はPCで用を済ませているから。俺は買い物袋を揺らしながら咲の元へと走る。
「でも誰か呼んでるよ? 行かないとだめだよ?」
咲は俺の顔を見上げ、純粋無垢な黒瞳で訴えかける。
呼んでいると言われても、俺には届いていない。何も聞こえてこない。
モスキート音ってやつか? 咲とは歳が離れているとはいえ俺もまだ学生だ。
「うーん、わかった。お兄ちゃんが先に行く。咲は後ろで見ていてくれ」
仕方がない。咲が納得するまで、ここは俺が前に出るしかないようだ。
慎重な足取りで靄に近付いていく。咲は俺の背中にくっついている。
それは光をすべて飲み込んでいるのか。間近で見ても黒一色、暗黒でしかない。
木の枝を使い触れる。感触はなく奥へと吸い込まれていく。別の場所に繋がっているのか。
――この先がどこに繋がっていたとしても。きっと碌な世界じゃないだろう。
「もういいだろ、早く家に帰ろう? お兄ちゃん、カレーの準備をしないと。晩ご飯が遅くなるし」
「お兄ちゃんおんぶー!」
振り返った瞬間――咲が俺に甘えて飛び掛かってきていた。
「ちょまっ!? こんな所で暴れたら危なっ!?」
全身に軽い衝撃を受け、そのまま二人抱き合って靄の中に吸い込まれていく。
視界の隅に靄から黒い腕が伸びているのが見えた。逃さぬよう俺たちを包み込んでいる。
かなりの恐怖映像であった。愛する妹だけは何としても守るべく俺は強く抱きしめる。
「うおあああああああああああ!」
「わあーーーーーーーーーーー!」
◇
暗闇の中に身体が浮かんでいた。見渡す限り闇で染まっている。
靄のイメージと同じ暗黒世界。手足を動かしてみる。前後左右がわからない。
深海に閉じ込められたかのような、圧迫感と孤独感。ここは悪夢の世界なのか。
「……ここは、どこだ。咲は――――咲はどこだ!?」
天国か地獄かで言えば、片足が地獄に踏み込んでいる感じ。
怒涛の展開に理解が追い付かない。ふと、闇の中に光が見えた。
重たい身体で闇をかき分ける。咲の身体が、眩い光に覆われていた。
「咲、咲! 目を覚ましてくれ!」
咲は意識を失っていた。光に触れると俺の身体も軽くなる
何度も呼び掛けていると、次元の狭間から謎の人物が現れる。
「――――――」
「……だ、誰だ?」
「――――――――」
「何も聞こえないぞ」
身長は咲と同程度。白い仮面によって素顔は見えない。
何らかの音が発生しているが、言葉を言葉と認識できていないのか。
すべてが通り抜けていく。謎の人物は言葉を紡ぐのを諦め、腕を伸ばした。
ザザ、ザザザザザザザ
「ぐっ……!」
視界が点滅する。耳鳴りが激しくなる。まるでゲーム世界に訪れたバグだ。
存在してはならない存在。だがそれでも、彼女は懸命に腕を伸ばし続けていた。
そして、俺は何故か自然と受け入れていて。寧ろ、失った穴を埋めようとして彼女を求める。
――そう。無意識に俺は仮面の人物を大切な、それも女性だと認識していた。
ゆっくりと、時間を掛けて、冷たい手に触れた。瞬間――――――世界が反転した。
――――――――――
――――――――
――――――
「ぶはっ! はぁはぁ…………!」
「……大丈夫? ぼーっとしているようだけど。私が見えているのかしら?」
闇が弾けて強制的に白く塗り替えられる。別の美しい女性の声が反響した。
引き寄せたはずの”アイツ”は消え失せ、俺の心に穴が開いた感覚が残り続ける。
辺り一面色とりどりの花が咲き乱れていた。地獄から今度は天国に連れ戻されたのか。
――至近距離で知らない女性が手を振っている。邪魔をされた俺は苛立ちを隠せない。
「……誰だお前」
「だ、か、ら! 何度も伝えている通り、世界を管理する女神です! 貴方たちが過ごしていた世界とはまた別の世界だけど。もうっ、突然何の反応もしなくなるから。驚いたじゃない!」
「お兄ちゃんおねむ?」
やけにフレンドリーな女神様だなぁと思った。
真っ白の薄い布で着飾った女性が、不機嫌そうに見下ろしている。
隣で咲が心配そうに手を握っていた。どうやら意識を失っていたのは俺の方だったらしい。
「あーもう、すべてが意味不明だ。さっきここにいた仮面の人物はどこに行ったんだ?」
「……はい? ここには私を除けば貴方たちしかいないのだけど、まだ寝惚けているの?」
女神を自称する女性は、訝しげに首を傾げた。
誤魔化している様子はなく、本当に何も知らないようだ。
つまりあの暗黒世界は夢で――その割に記憶は鮮明に残っているが。
「はぁ……おとぼけなお兄さんの為にもう一度説明するからね」
自称女神は面倒臭そうにして、求めてもいない説明を始めた。
曰く、女神の管理する世界が現在、崩壊の危機に瀕しているらしい。
神が直接干渉する事は難しく、ならば間接的に救いの手を伸ばそうと考えた。
資格ある人物に女神の力を貸し与え、その者に働いてもらおうと。
しかし、創造主の力に耐えられる器が自分の世界には存在していない。
もはや別世界の人間を頼るしかないとかで。抽選の結果、咲が選ばれたと。
「つまり君の妹ちゃんは、これから世界の救世主となるの。おわかり?」
(救世主だあ? 納得できるわけないだろ……! どうして俺たちなんだよ!)
酷く身勝手な話だが。女神には有無を言わせない妙な威圧感があった。
下手に逆らうと何となくヤバい気がしたので、黙って成り行きに任せる。
「こちらからも質問。貴方はどうしてここにいるの? 私が呼んだのは妹ちゃんだけなんだけど?」
「……は?」
今さらそんな疑問を投げ掛けられてもだ。攫ったのはお前だろうと怒鳴りたい。
確かに呼ばれていたのは咲だけだ。俺は偶々その場にいただけで。保護者同伴で悪いか!
「お兄さんの方はお呼びじゃないから。さくっとお家に帰ってもらっていいかしら? 出口は用意してあげるから。ばいばい、さようなら」
救世主として選ばれた咲と違い、俺はただのモブと言いたいのか。塩対応だ。
「待て、この子はまだ八歳なんだぞ! 救世主云々は置いて、保護者は必要じゃないか!?」
「咲はお兄ちゃんと一緒がいい!」
この先、俺たちがどうなるかはわからないが。
どこへ連れ去られるにしても、一緒じゃないと駄目なんだ。
これだけは譲れないと伝えると、それを聞いた女神は冷めた表情になる。
「人間風情が神である私に逆らうんだ。そういういけない子には、重ーい罰を与えてもいいのよ?」
口調は軽いが、言葉の裏側でかなりの冷酷さを感じ取れる。
人一人を消し去るくらい、何の罪悪感もなくできるのだろう。
文字通り生きている世界が違う。人間の倫理観は通用しない相手。
「……俺は咲の、たった一人のお兄ちゃんだ。神だろうと、脅しには屈しない!」
「ふーん。いい根性しているじゃない。救世主としての資格はないけど、その蛮勇、個人的に気に入ったわ。――――妹ちゃんがまだ子供なのは事実だしね。保険は多い方がいい」
睨み返した俺の額をつっついて、自称女神は僅かに微笑む。
あくまで保険。この際それで構わない。咲を一人にしないで済むなら。
「予定では転移は一人。私が力を貸すのも一人分だったはずなんだけど。この際、二つに分けてしまいましょう。ちょっと中途半端になってしまいそうだけど、時間も残されていないし、そこはもう目を瞑るとしましょう。……”アイツ”に先を越されても困るしね」
「ねーねー、咲はどうなるの~? きゅーせいしゅってなに~?」
まったく状況を理解していない咲は、首を傾げて女神に質問する。
「救世主というのはね。例えるなら、悪を討ち滅ぼす勇者かしら。君はこれから勇者様になるの」
「おー! 咲、勇者様になる!」
さっきから現実離れした状況が続き半ば夢心地でいた。女神の説明も話半分に聞いていたが。
勇者という聞き慣れた言葉で脳が完全に目覚めた。もしや、これがかの有名な異世界転移なのか。
つまり俺たちが向かう先は――血生臭い剣と魔法の世界?
それはマズイ。俺一人ならともかく、小学生の咲には早過ぎる!
「兄の方には”技術”の欠片を。妹の方には”神力”そのものを。これなら文句はないでしょう」
「ちょっと待て! せめて力を与えるのは俺だけにしろよ。咲を巻き込まないでくれ!」
「力がなければ簡単に死んじゃうわよ? 貴方が過ごしてきた甘い世界とは大違いだから」
「それもそうだが。てか、自分の世界が滅びかけている癖に、随分と他人事なんだな!? せめてお前の名前を教えろよ! 要注意人物として、記憶しておくから!」
「まっ、私の力がある限り、簡単には死なないと思うから。頑張ってね~♪」
俺の要求を無視して、自称女神は善意も悪意もない純粋な笑みを浮かべていた。
目に見えない抗えない力によって、強引に身体を押し退けられ扉に吸い込まれていく。
(くそっ、覚えてろよ! 俺は絶対にテメェの顔を忘れないからな!)
全身に暖かい光を受ける。俺の視界は再び闇へと飲み込まれていった。
◇
「――――やりました! 私、ついに召喚に成功しました!!」
視界が白くぼやけている。耳鳴りが止まらない。
短時間に世界を転々とさせられた後遺症だろうか。
頭に血がのぼらず、乗り物酔いでもしているような感覚だ。
「……あれ? 婆様、予定では勇者様は一人のはずでしたけど。どうして二人もいらっしゃるんですかね? 小さな女の子と手を繋いでる殿方は……お兄さん? 少し顔付きが似てますね。あら可愛らしい寝顔」
誰かが隣で話している。二つの人影が揺らいでいた。
地下室らしき薄汚れた埃塗れの部屋にロウソクの火が灯っている。
石床には大きな魔法陣の模様が描かれ、俺と咲は中央で寝転がっていた。
「……ここは?」
異世界、なのだろうか。言葉は通じるようだし、呼吸もできる。
「あっ目を覚まされたみたいですよ。お身体は大丈夫ですか? 記憶とか失っていませんか?」
「……俺は、瑞樹姫乃。十七歳。それからこの子は、妹の咲で八歳……買い物の帰りに……よくわからん女神に連れ去られて……それから、また飛ばされて……あぁ頭がいてぇ……あの糞女神。次に会った時はぶっ飛ばす……!」
やや断片的だが、記憶は残されている。憎たらしい女神の顔も。
身体の異常もなさそうだ。ただ、今いる場所が異常過ぎるだけで。
「この神をも恐れぬふてぶてしい態度はまさしく異世界の住人! それも兄妹です! 婆様どうしましょう!? 私、勇者様を二人も呼んでしまいました。これは大事件――ゴホォ。な、何で、杖で叩くんですか……!? え、うるさい? お前の声は頭に響く? それは失礼しました……!」
「えっと、盛り上がっているところ悪いが。……ここはどこだ? お前たちは何者なんだ?」
この常套句を現実で使う羽目になるとは思わなかった。
目の前の女性。視界がハッキリしてわかったが、メイド服を着ていた。
セミロングでくせ毛のある緑髪に丸っこい赤瞳、子供のような顔付き。
やや高身長で、大人びた古風なメイド服、の上からでもわかる豊満な胸。
様々な要素を鍋に放り込んでぐちゃ混ぜしたみたいな。とにかく情報量が多い。
感想としては、素人が無理してコスプレしている印象。あまりメイドらしさはない。
そしてもう一人、隣の人物は全身を灰色の外套で覆われており顔が見えない。
メイドさんと比べると一頭身は低い背丈で、しかし杖でメイドさんの頭を叩いていた。
「私、野良メイドをしておりますニケと申します。歳は十八です。つまりお姉さんですね!」
えっへん。と、年上ぶるニケさん。婆様が呆れた様子で溜め息をついていた。
ポコポコポコポコ
「婆様痛いですぅ!? す、すみません、調子に乗りました! 私は勇者様にお仕えする従者として以後、姫乃様と咲様の手足となって働く次第であります!」
「は、はぁ……?」
異世界人は落ち着きがないのだろうか。騒がし過ぎる。
話が一方通行ではないぶん、あの糞女神よりは遥かにマシだが。
とりあえず年上に畏まられるのは居心地が悪い。
俺はニケさんに普通に話すようお願いしておいた。
「うぅ、すみません。私もまだ新米でして慣れていないので助かります……!」
「それは雰囲気で十分察知できたが」
「んん……お兄ちゃん……うるさいその人、誰? ここ、どこ?」
どうやらニケさんの大きな声に驚いて、咲も目が覚めたらしい。
寝ぼけているのかドアの方まで歩いて行く。家のトイレと勘違いしているのかな。
地下室から地上へ通じる石階段を上って、起きてすぐなのに淀みない足取りだった。
「――――いけません! 今、外に出たら!!」
ニケさんが慌てて声を上げる。先程の冗談染みたものとは違う、鬼気迫るものだ。
だが、制止も振り切って咲はそのまま外に出て行ってしまった。
そして、すぐに声が返ってくる。
「お兄ちゃん、お外にワンちゃんがいっぱいいる!」
「……ワンちゃん?」
ペットショップでは可愛い犬の赤ちゃんを見てきたが。ここって異世界だよな?
「外は危険なんです! 咲様、早くこちらにお戻りください! 結界から出てしまっては”奴ら”に!」
「……咲、そこで待機。お兄ちゃんが行くまで動くなよ!」
背筋に走る悪寒に押され、俺は急いで咲の元へと走る。
ニケさんも慌てて後ろから追いかけて来た。長い階段を上り切る。
「すごいすごい、お家が燃えてる! まっかっかー!」
「な、何だよ……これ――――嘘だろ」
俺の視界に映り込んできたのは、瓦礫の山にむせ返るほどの黒煙。紅炎。
聞こえてくるのは逃げ惑う人々の悲痛な叫び。それを追いかけ回す獣の声。
鉄に近い不快な臭いが漂っている。血だ。初めて見るおびただしい量の血だった。
「どうか……すべてが終わるまで、大人しく地下に隠れていてください。ここはもう……魔王軍によって滅ぼされるのが確定した、存在しない村なのですから」
ニケさんが声を震わせながら、どうしようもない事実を語る。
俺たちにとって空想の世界の産物が、目の前の現実で、村を襲っていたのだ。
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