表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニコーン育成日記  作者: にゃ~なん
3/3

獰猛で、力強く、勇敢ないきもの

私は、恐る恐るドアノブに手をかけ、背伸びをしてのぞき穴から外を見た。

いたのは、トラだった。


よかった。

私はほっとして、ドアを開けた。


「やっほー。うまくやってる?」

トラはいつものやわらかい笑顔で手を振った。

「まあまあね。」

私の足元には、真っ白なユニコーンちゃんが行儀良くおすわりをしていた。

なついてくれたのかな?


ソファーの下においた器の中は、カラッポだった。

うん、えさもちゃんと食べてくれたみたいだね!


「ところで、何の用?」

私が聞くと、トラはポケットから何かを取り出した。


「なにこれ?」

カラオケに行ったときに、マイクについてるカバーみたいな……

「見てのとおり、カバーよ。」

トラは、にっこりと笑って説明してくれた。


「ユニコーンの角にはね、水を浄化し、毒を中和する特性があるの。」

えっ、なにそれ

「さらに、あらゆる病気を治す力を持っているのよ。」

まじで。それ超便利じゃん

病院代が浮くね。


……そんなことを考えてしまうのは、貧乏人の証拠なのだろうか。

なんか悲しい。


私が一人で勝手にしょげていると、トラは再び口を開いた。


「しかし、ユニコーンはもとは獰猛で、力強く、勇敢ないきもの。」

……えっ?

私は足元を見た。ユニコーンちゃんはまん丸な瞳をぱちくりした。


この子が……

獰猛で、力強く、勇敢……?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ