ペットは・・・ユニコーン!?
どうも、にゃ~なんです。
間違いなどあるかもしれませんが、
どうぞよろしく!
-カラン カランー
カウンターで作業をしていた女の人がこちらを向いた。
「いらっしゃい。あら、カナちゃん。」
長い黒髪をふわりと揺らし笑ったこの女性こそが、
この店の店長、トラだ。
彼女は、このちょっと不思議な店をたった一人で経営している。
「今日は、何をお求めですか?」
「その、実は……ペットを飼おうかなと思って。」
赤いふちのメガネの奥の瞳が、きらりと光った。
「ペットね。わかったわ。」
「そろそろ一人暮らしにも慣れてきたところだから。」
トラは、にこにこと笑いながら店内のペットコーナーへ案内してくれた。
何匹ものペットが、ケージの中からこっちを見つめている。
みんな毛並みが整っていて、とてもいきいきとしていた。
「実はね、ちょっと珍しい子が入ってるのよ。」
「珍しい子……?」
トラはふふっと笑って、一番端のケージを指差した。
「子馬……?」
そこに入れられていたのは、ちいさな白い子馬だった。
ただ、その子馬の背中には……
羽があった。
信じられないかもしれないが、本当にあるのだからしかたがない。
よく見ると、子馬の頭には角もあった。
どうやらただの飾りではなく、その子馬から生えているようだ。
私は、小さい頃好きだった絵本を思い出した。
王子様が、羽の生えた馬に乗って、お姫様を助けに行く話。
「この馬って……」
「ペガサス?」
ブッブーーーー
どこからか音が鳴った。
バラエティ番組とかで、問題に不正解したときに鳴る、あの音だ。
「残念!惜しいっ!!」
「え……?」
「正しくは、ユニコーンでした!」
「………………え?」
ちょっと、トラの言っていることが理解できなかった。
ゆにこ~ん?
って確か、翼と角のある馬……だったっけ。
「まさか!いくらここが不思議なお店でも、ユニコーンなんて……」
きっとこれは幻なんだ。
もう一度見たらいなくなっているんだ。
私は、もう一度ケージに目を向けた。
…………いる。
確かに翼と角のある馬、だ。
もしもこの子が本当にユニコーンなら……。
結局、私は貯金をはたいて、その子をうちに連れて帰った。
お財布はカラッポだが、心は夢であふれていた。
どうでした?
暇だったら続きも読んで下さると嬉しいです。
ありがとうございました。