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李英風勇戦吸血魔王  作者: 東武瑛
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街の教会

街に着くと李は教会に足を運んだ。

教会の扉を開けると宣教師が言った。

「どちら様ですか?」

「少林寺の李英風と言います」李は答えた。

「何か御用ですか?あるいは信者になりたいとか」

宣教師は抑揚の無い口調で聞いてきた。

顔色がやけに青白いと李は思った。

「最近、街に吸血鬼の噂が出ていると聞いたのですが」李が言うと「噂は噂ですよ。そんなの。確かに騒いでいる人もいるようですけど、私は見た事ありません。見たと言う人はいますが」

宣教師が言うと「見たという人は誰ですか?」李は聞いた。

「街外れの寺の僧が見たと言ってます。もうすぐミサなので早くお引き取り下さい」と宣教師は言った。

「わかりました。失礼します」と言って李は教会を出た。

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