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李英風勇戦吸血魔王  作者: 東武瑛
14/15

吸血鬼との戦い

李の棍撃は男に全く通用しなかった。

蹴りも突きも通用しない。 

こんな相手は始めてだった。

李の呼吸は乱れ、顔は青ざめて来る。

男は李の首を絞め、持ち上げた。

李は頭突きを出したが通用しない。 

男は不気味な笑みを浮かべた。 

李は相手の肘を打った。

男の絞めが緩んだ隙に離脱した。

足刀で相手の膝を執拗に攻撃した。

男の動きは若干止まった。

李は旋風脚で男の顔面を蹴り飛ばした。

「ウオッ」と言い男はふらついた。

李は再び、棍を手にすると男の口中に突き刺した。

「ウゲ」 

男の前歯が折れ、口中が血だらけになり、口から血が滴り落ちた。

李が更に棍を押し込むと「ウガッ」と断末魔の叫びを上げて男は倒れこんだ。

だが、まだ死なない。

男は床を這い、床板を開けた。 

すると男達が出てきて李に襲いかかった。

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