しずくちゃん
君の心は、海のようだね。
無風の中ではとても穏やかで優しくて、見ていてとても心地よい。
強風が吹き荒れれば、逆らうことなく荒れ狂い、見ていて危なっかしくも恐ろしい。
太陽と月が入れ替わり立ち代わり顔を覗かせれば、それに呼応して満ちたり引いたり。
突然、離れていったと思えば、驚くほど近づいて来る。
君は海のように寛大で、分からなくて、不思議な魅力で誰しもが惹きつけられる。
君は夏が嫌いだったね。
夏の照りつける太陽の熱に浮かされて、小さな粒になって天高く舞い上がる。
小さな粒が寄り添うように集まって、大空を漂う。
互いに支え合って自由を求めて漂い続ける。
小さい粒になった君は雫のようだね。
冷たい世界に飛び込んだ君は、自由を奪われて孤独に落ちていく。
落ち行くさまは、とても綺麗で儚い。
何にも染まらない透明な雫は君の心のように澄んでいるね。
落ちて散るさまは、君の心のように繊細で脆い。
君がしずくちゃんなら、
僕はどこにいても優しく受け止められる海になりたい。
ポエムというか、詩というか、初の試みだったので上手く書けているか分かりませんが、ある人物の心を表現してみました。
仕事の息抜きとか思いついた時にまた書くかもしれません。