模擬戦を挑まれた
俺は、自分のステータスを見て動揺してしまった。
そのため王女様の話は全くと言っていいほどに全然聞いてなかったけど、とりあえず耳に入った情報を整理していくと、この世界は色々ぶっ飛んでた。
まず魔王が50人とか意味わからん。どんだけ国があるんだよ!!だからって毎年勇者召喚するなよっ!
俺で25人目らしい。ちなみにこの世界、異世界人は歳を取らないらしい。いや、違うな。歳は取るが見た目が変わらないって所か。まぁ、要するに不老って奴だな。
ん?何故そんなこと知ってるかって?ハハハ、何言ってるんだよ聞いたに決まってるじゃないか。
.......初代勇者とやらに。なんと外見は二十代前半なのにステータスの年齢は、もうすぐ50代に近かった。まぁよく考えたら俺も歳とってないしそりゃ当たり前だとすぐに気付いたんだけどね?
まぁそんな訳で初代さんとお話した訳ですよ。......このチートステータスの原因である何度も召喚されてることを。
「ほぉーそれはまた何と言うか、...波乱万丈ですね。」
お前絶対興味なかっただろ。途中から頷くだけのマシーンだったじゃないか。
「ほんっとうに!マジで大変だったんだからな!」
…自分のステータスすら見る余裕がないくらいにはな。
「まぁ、とても強いことは今の話を聞いて良くわかりました。という事で是非! 僕と模擬戦しましょう。いや、して下さい、と言う方が正しいのかな?」
......は?今の話を聞いて何故そうなる?