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帰ってきたのに...
え?この街並み、人混み、これは...これは...東京だ、東京だっ!
やった!帰って、帰ってきたのか、俺。
ん?何故か視界の端に00:04:23ってのがある。
んん?どんどん減ってる。やばい。
すげぇ嫌な予感がするぞ。
周りの人もみんなこっちの事見てるし、気まずい。
まぁ急に痛いコスプレした奴が無言で一喜一憂してたら嫌でも目立つ。
でも、でもこれだけは、言いたい。
「帰って来たぞおおおおおお!!!」
あ、みんなびっくりしてこっち見てる。
すいません。つい出来心で!本当にすいません!
ヤベェ!警官も近づいてきた!
あぁ、視界の端のカウントが0になった!
魔法陣が足元に現れる。やっぱりか。
光に包まれると共にまたアミカのいる世界に戻った。
いや、戻ったと思っていた。
そして、最後に言おう。
「もう召喚しないで!!」
帰れると思いました? (主人公に向けてゲス顔)
残念。すぐ戻ります。
ちなみにこれで1章終了です。