ある日のポエム
雨
乾いた身体を癒す雨など在るのだろうか
鼠色の空は太陽の光を遮断し
憂鬱の影を一層深くする
降り注ぐ雨は僕の身体を濡らし
体温を下げる
雨に濡れた服はその質量を増し
体力を奪っていく
不快感
頭痛
雨音だけでいい
陽の光の遮断された暗いホールで響く
静かな演奏
乾いた心を癒す
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ある日のポエム
夕景
タバコ
地下鉄
君はそれで満足か
荒野
橙色の大地
君は歩く
持っているのは遅れた腕時計だけ
オアシスがある
君はそこで休む
でも残念
目的地がない
暗転
そこは地下鉄
君はまた運ばれていく