カッコー
昔、作った曲の詩を、和訳しました。概ね、こんな感じだったと思う。曲も詩もよくできたので、この曲を有名にしたいがため、音楽というクソをこねくりまわし、一つ、アルバムらしいものをつくろうと努力しているのですが、これ以降ちっともいいものが出来ない。人生は、うまくいかないものである。
後書きに曲のURLを記述しておきます。気に入ったら聞いてみてね。
カッコー
彼は生まれた。
6月の、雨の降る日だった。
彼は目が覚めると、二つの卵を尻で押した。
卵は落ちていき、地面にぶつかった。
中身が漏れだした。
彼は大きな欠伸をした。
何も考えていなかったから。
母は考えた。本当に私の息子なの?
あなたは私と違いすぎる。
あなたはとても醜い。
あなたは唯一。
あなたはただ一人残された息子。
あなたは私の未来。
残された未来は一つしかない。
いくらか時間が経った。
彼は起きて、大きな欠伸をした。
母はどこに行ったんだ?
巣の外がうるさい。
僕は下を覗いた。顔を出したんだ。
あれはつぶれたトマトだ。
僕はあんなもの知らない。
母は考えた。本当に私の息子なの?
あなたは私と違いすぎる。
あなたはとても醜い。
あなたは唯一。
あなたはただ一人残された息子。
あなたは私の未来。
残された未来は一つしかない。
僕にはわからない。
あなたが何故あんな事をしたのか。
彼女はそうした。
僕の事をわかったから。
僕はこうすべきだった。
彼女から離れるべきだったんだ。
それでもわからないんだ。
何故あなたは死んだんだ?
僕は今わかった。
僕はカッコーだ。
僕は殺した。
彼女の未来を。
僕が全ての間違いだった。
僕は行くんだ。
あの地面に、母が居るから。
カッコーは、巣から飛びだった。
https://www.youtube.com/watch?v=WI-hf7s8h3I