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死に戻りクズ勇者は勝手に生きたい〜こんな奴に勇者は任せておけない!  作者: Masa(文章力あげたい)


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9/12

私の敵出没 ーーキャス視点

 ふんふんふん。 楽しいお散歩ルンルン。 最近、ずっと悩んでいたこと。


 お母様の病気のことが解決して、私は嬉しくて、ニンマリしてしまう。 


 今日は、なにしようかなぁ? 魔物退治もいいけど、おめかしして、のんびりピクニックに行きたい気分だな~


 いつもはズボンだけど、スカートにしちゃお! 持っているのに一切履かないのは、もったいないしね〜


 「キャス? 出かけるのかい?」

 「うん! お母様はまだ、安静にしてなきゃ駄目でしょ?」

 「ふふ。 そうね。 お前には、ずっと世話をかけたね⋯⋯」

 「もう! やめやめ。 湿っぽいことは言わないで! じゃ行って来ます!」


 この前来た、お医者さんにお母様を診てもらったんだ。 なんでも、勇者が生まれた場所に住んでいるんだって。 そして、今は再建中なんだよ。


 会ってみたいな! 勇者さん! きっとかっこいいんだろうな~


 そして、恋に堕ちるの! とても、ロマンチックじゃない?


 そんなことを考えていたら、あっと言う間に到着! 


 ここは、私の秘密基地。 昔は立派な教会だったんだけど、今はもう廃墟だね。


 私は、ここでのんびり過ごすのが好きなんだ!


 「やあ! お嬢さん」

 「え? 誰?」


 ここは、秘密基地なだけあって、誰も近ずかないのに! 私の警戒レベルが上がります。 ーーまだ決めつけは早いかな? 迷子って可能もあるから。


 「あれ? ズボンじゃなくてスカートを履いてる! あのキャスが⋯⋯」


 はい。 変人確定です! 怖い、見ず知らずの人が私の名前を呼ぶなんて、しかも私の服装を勝手に、決めつけてくるし。 合っているのが余計に怖い。


 私は、恥ずかしいくて、スカートの裾を抑えます。


 「あ、貴方はなんですか!」

 「⋯⋯名前なんてない。 あるのは称号だけ⋯⋯」


 なるほど、黙秘権ですか。 じゃあ、適当につけてあげる。


 「わかりました。 貴方の名前はゆう君ですね」

 「⋯⋯ゆう君? どうしてその名前を!」


 驚いた顔をする、彼。 ゆう君。


 略さずに言うと、有罪変態だ。


 「ところで君はどうして、ここにいるのかな?」

 「⋯⋯君に逢いに来た」

 「ちょっと待っててね。 ⋯⋯あ、このご飯食べてていいから」

 「わかった。 待ってる⋯⋯」


 私は、大急ぎで家に帰る。


 「キャス? もう帰って来たのかい?」

 「ううん。 ちょっと敵が現れてね」

 「⋯⋯そうかい。 気をつけるんだよ」

 「わかった」


 私はスカートを脱いで、いつものズボンを履く。 そして、背中に大剣を背負った。 準備万端。 討伐開始だ!


 「あ、キャス。 美味しかったよ。ご飯」

 「⋯⋯そう。 最後の晩餐には丁度よかったようね⋯⋯」

 「え? ⋯⋯あ! いつもの服装だ! やっぱり君はその方が落ち着くよ」


 私は、両手で体を抱きしめる。 相手はとんでもない変態だ。 大剣を構える。


 「うん? どうしたんだ? そんな剣呑な表情をして⋯⋯敵か?」

 「敵は、お前だ!」


 私は、彼を鷲掴みにするのであった。

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