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【プロットタイプ】ズレた俺で我慢しろ

作者: 秋暁秋季
掲載日:2025/12/31

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。


注意事項2

自分までもぐちゃぐちゃにしちゃいたいな。

何で、こんな地味な顔に生まれてしまったんだろう。

あまりにもチグハグ。

何も考えて居ないようで、常に何かを考えている。見据えるものは今ではなく、常に未来。だからこそ、容赦なく今を犠牲に出来る。その事を何よりも誇っているけれども、だからこそ其れに苦しめられる事もある。あぁ苦しいな。


値段だけが可愛くない買い溜めたリップバームを指で溶かし、唇に塗りながら思うのは、何でこんなに地味でパッとしない顔に産まれたかなぁである。

別に常日頃この悩みに当たることはない。自分に合う化粧を研究すれば何か変わるとも思う。ただ問題はそうではない。私の精神に元から宿る衝動性が原因である。

時折、本当に時折、我が身さえ滅ぼす様な行いがしたくなる。世間一般的な倫理観を侵害する様な真似がしたくなる。自分の部屋一面を、破産する程の大金をつぎ込み、可愛いとので満たすとかはまだ俄然可愛いもので、数多の男と関係を結とか、ホストクラブで大金を注ぎ込むとか、自分さえ消し去る程の何かが欲しくなる。そうして霧のように消えてしまいたい。

無論、その度胸や覚悟が無い、女帝が其れを許さないからしないだけである。

「瑠衣はさ、浮気とか不倫とかしたいと思った事ない?」

「ない」

「あらー生真面目……」

「消去法」

「あーそうでしたね。そうでしたわ。ゴミ」

そういやそうだった。全人類と出会った事はないが、今までいる中で一番マシな人間が私で、それ以外は自分に釣り合いが取れないから私を選んだんだった。

「私は何度か。たまにおかしくなるの。浮気とか不倫とかがしたいんじゃなくて、なんか……不可逆性のあるものをして、自分までも滅茶苦茶にして、そうして……」

一番若い時にその喧騒と共に消えてしまいたいのだ。その一番手っ取り早そうで、殺してくれそうなものが、私の中で不倫とか浮気ってだけ。この世て最も大切なものを差し出して、其れを滅茶苦茶にして、何もかも塵に返したい。

「何……言ってんだろうね。諭羅が聞いたら、平手打ちじゃ済まないかも。女であってもボコボコに殴られて、其れで……」

あぁ……本望かも。

長い長い吐息が聞こえてきた。隣を見ると瑠衣がこめかみを押さえ、此方を睨めつけていた。しかし黙って立ち上がり、私の横に腰を下ろす。リップバームを奪い取り、指先で溶かし始めた。其から私の顎を固定すると、そのまま指で塗り始めた。

「不倫したがるって事は、俺とは似ても似つかぬ奴だろ。そうしたら、こうやって愛想振りまくんだろうよ。ただ」

また溜息をつかれた。『仕方ないな』にも『これで良いだろ』にも聞こえる。

「今のお前にそんな度胸はない。ズレた俺で我慢しろ」

「……うん」

今回さ、浮気とか不倫とかが出てるけど、そうじゃなくても良いの。

自分が何よりも、命よりも大切にしているもの。

其れを差し出して、ぐちゃぐちゃにして、不可逆的にしてしまいたいの。

そうしたらきっと死んだも同然。

そうして自分が自分でさえ居られなくなれば良い。


鏡花にとって其れって瑠衣なんだよね。

瑠衣との関係性。なにより大事な理解者。

もう一人は諭羅だけど。

浮気とか不倫したら、其れも壊れる。

そうして死んじゃいたい。


でも其れをするには度胸がないの。人を誑かせる美貌もないの。必ず全てが止めにかかる。

だからこんな風に壊れかけ。壊れ切ってない。


私、アイドル推したことないんだよね。

だってあんなにキラキラして、綺麗で、可愛くて、人の心を幸せに、不幸にさせる存在居なくない?


あれだけ可愛かったら、数多の男女と関係持って、その中の一人に背中刺されて死にたいもん。

一番可愛くて綺麗な時に死にたいもん。


其れが出来ないから、私は知恵に、哲学と心理学に依存して、甘い孤独な未来に縋るしかなかったんだけど。

美貌に平伏し、未来を捨て、今と踊ることが出来なかったんだけど。


あぁ、皮肉じゃないよ?

物凄い嫉妬。これ以上ないくらいの分かりやすい嫉妬。

だってどう頑張っても綺麗な顔ではないし、人から触られると吐きそうだし、だから相手とか居ないもん。


ぐちゃぐちゃになりたいなぁ。

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