表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

メカニカルワルキューレ・ゼロ 第一章 始まりの鐘(ベル)

この作品はメカニカルワルキューレと言うオリジナル作品の過去編になります。でも過去編から書いているので安心してお読みください。


これは昔の記録。ベルと言う少女が死に"ハカセ"が生まれるまでの物語。

ある時、ある場所に自他共に認める二人の天才少女達が居た。14才の幼馴染、ベルとサイサの二人は互いに工学と、科学の天才だった。二人は何時もガラクタを集めては発明を見せ合うと言う遊びを行っていた。


「見てくれサイサ!今回は量子コンピュータ型腕時計を作ってみたんだ!前回のとは違う本当の量子コンピュータだよ!未来の天気どころか、次にサイサが何を言うかも計算できる!」

ベルと言う金髪が眩しい少女は満面の笑みで自身の発明を幼馴染に見せる。ホログラムが空間に浮かび、ベルがそれを調整して見せてくれた。


「あら凄い。じゃあこんなのはどう?私は飲んだ生物がテロメアの限界を超えて細胞分裂を無限に行える様になるドリンクなんてのを作ってみたわ――理論上、これを飲めば人は老いることも死ぬこともなくなる。神様の不手際を私が修正してあげたの」

サイサと言う淡い紫の髪の少女も自信有りげに発明を見せ合い語り合い笑い合う。


この世界は一部の富裕層が牛耳る常に戦争の絶えない酷い世界で、そんな世界で二人は互いに身寄りの無い戦争孤児だった。

しかしベルとサイサの二人は偶然見つけた、昔に廃棄されたラボを拠点として、自身等が生み出してきた数多の発明により金銭面での不自由も、友情により孤独も特に無かった。


そんなある時の事。時を同じくして二人の元になんだか不思議な、だけど確かな力を感じる光る結晶が現れる。ふわふわと浮いているし触ると身じろいだりする未知の物質。

温かく光るそれはベルとサイサ、それに一部の少女達にしか認識出来ない不思議な物質であった。

ベルが持っていたお手製の最新計測器を恐る恐るあてがうが、結晶に近づけた瞬間に太陽と同等のエネルギー量を表示したかと思うと焼き切れてしまったのだった。


二人は初めて、自分たちの知性が通用しない「未知」に触れた事で、背筋に冷たいものが走るのと同時にゾクゾクとした感覚を覚えた。

二人は工学、科学の様々な角度からその物質を解析し始めた。

現代のどの物質、エネルギーとも当てはまらないその物質を二人は「魔力結晶」と命名。

現代の物理法則すら通用しないそれは魔法の遺物と呼ぶにふさわしい代物であった。

更に深く解析をしていった結果、脳波と類似した反応を検出。サイズで言えば数センチのその物質から、あろうことか人間の脳波と近い反応があったのだった。


「サイサ…私は気がおかしくなりそうさ…こいつ…自身をメガミって言ってないか?」

ベルは頭を抱えた。反応を1つ1つ文字に変換していった結果メガミだと言っているのだ。…女神だと。

女神、それはこの世界において人類史が始まるよりも太古の昔に存在したとされていた、未知の存在。個だったのか群だったのか、人型だったのか或いは生物ですら無いのか、それすら分からないが、確かに存在した痕跡がある。

それだと、この光る結晶はしきりに電波として放出しているのだ。

「確かに…私の方もメガミ…って言ってる…ん?…へー…ラ?」サイサも信じられないとばかりに眉を顰め顎を擦る。

物質の放射年代測定から見ても数億年前を示している。

こうして魔力結晶は、すなわち未知の存在、女神の残滓(欠片)であると断定した。


「なぁサイサ、もしかしたらこれ、魔力結晶で新たな発明が出来ないかな?」

ベルは目を輝かせながらサイサに語る。

「発明…?」サイサは首をかしげる。

「そう…この物質、放射能反応も発熱もして無いのに太陽並の未知のエネルギーを放出し続けてる。つまりこれをエネルギー源に最新のエンジンを作るのさ。名付けてメガミ・ドライヴ!」

ベルは基礎理論をなぐり書きして机に叩きつけサイサに見せた

「……悪くないわ。名前も、構造も。少なくとも“無様”ではないわね」サイサも口ではこう言っているが早く作りたいと言う感情を抑えられないと言う表情を浮かべていた。



自身らにしか認識出来ないこの魔力結晶をエネルギー源としたエンジン「メガミ・ドライヴ」の共同開発に着手したベルとサイサ。

二人はものの数日のうちに基礎理論を構築し、数週間後には新型エンジンを開発させてしまったのだった。

ベルの元に現れた魔力結晶をコアとしたメガミドライヴはベルにしか、サイサの元に現れた魔力結晶をコアとしたメガミドライヴはサイサにしか起動出来ないと言う事も判明。

世界中で、自分たち二人にしか聞こえない女神の鼓動。それを、彼女たちは自分たちの絆の証明であるかのように、「適合」と名付けた。

自身で開発したメガミドライヴの性能は開発した私達の想定すら超えた異次元で、起動した状態で装着した場合、衣服や自身の肉体の強度を飛躍的に向上させる事が出来る事も判明した。


更に深く調べた結果、ベルの元に現れた魔力結晶はヴァルキリーの、サイサの元に現れた魔力結晶はヘーラの魔力結晶だと判明するのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ