感謝とピクミンちゃん
ピクミンブルームというアプリをやっている。ピクミンと一緒に歩くという可愛いホンワカ系アプリである。
このアプリは、歩くと花のエキスが集められる。花のエキスはピクミンのごはんになる。
体調不良時、もちろん歩けず、花のエキスがもらえなかった。結果、私のピクミンたちは飢えた。たぶん、餓死寸前だったと思う。
しかし、私は、徐々に回復した。だんだんと歩数が伸びていった。毎日ごはんをあげては彼らと触れ合った。私は癒された。
「私のピクミンちゃん…。」
と心の中で呼びかけて、療養生活を共に過ごした。
もともと、周りでやっているという人は結構たくさんいた。
「つい回り道とかしちゃうんだよー!」
と言っていた。
聞いた時は信じていなかった。だが本当に、『つい』回り道をしてしまう。すごいアプリだ。
ただ、問題はある。
歩けば歩くほど、ピクミンちゃんも増えていく。始めは2匹だったのに、今、250匹いる。
250匹養えるほど、花のエキスが集められない。ちょっと、そこまではさすがに歩けない。
またもや、飢えの兆しが出ている。
どんな天気の日に見ても、このアプリの世界はキラキラしている。そこら中にお花が咲いていて、綺麗だ。
私は、このアプリの世界のことを「現実世界」と呼んでいる。夫と散歩している時も、
「ちょっと現実世界で確認するね! 」
「現実世界だと、ここには大きなお花がある! 」
などと、わあわあ騒いでいる。
まれに、『現実世界』に別のアプリ利用者が映ってくれることがある。
「え〜! 仲間だ〜!! 」
と嬉しくなって、iPhoneから顔を上げてこっそり探す。
意外に年配の方々が多い気がする。世代を超えて人気があるなんて、ピクミンちゃん、素敵すぎる。
私は今月から復職した。職場の方々が優しい。
こんなに迷惑をかけて、たくさんお仕事を休んでしまったのに。
今も私の分の仕事を引き受けてくださってる方が何人もいるのに。
もっと怒られたり、文句を言われたり…
「あなたなんて辞めたほうがいい! 」と拒否されたりするのかと勝手に思っていた。とても怖かった。
けれど、実際は、そんなことは全くなかった。感謝しかない。
少しずつ元の仕事量に戻してもらえることになっている。今は、在宅勤務を多めに取らせてもらい、ゆっくりなペースで復帰させてもらっている。
なろうでも、たくさんの方から応援をいただいた。ありがとうございます。
ピクミンちゃんと歩いて、体力を回復させる。早く元気になれるように、頑張る。