仇討ちを挑む男
皆様のおかげで、
総PV数が、5,000をやっと超えてくれました。
誠に有り難うございます。
三匹いるはずのボスが二匹しか居らず、微妙にダメージを負っている状態だった。
普通ならラッキーなのだろうが、
全く、全然、これっぽっちも嬉しくない。
勝手な仇討ちを約束した手前、負けてやる訳にはいかない。
まずは、〈シールドオーク〉を倒す事にした。
変に防御力が無ければ、ミノタウロスでも二人がかりなら殺れるはずだ。
リオにシールドオークの正面から連続攻撃をかけてもらう、
リオに集中し俺に背中を取られる〈シールドオーク〉、魔物の毛皮を腰に巻いているだけなので、ミニスカート状態だ。
リオの攻撃を防ぐ為に、大盾をかまえ腰を落として踏ん張るので、俺の位置からはヤツの〈お稲荷はん〉がリオの攻撃の度に前後左右に、
…胸くそ悪い、
後ろから〈お稲荷はん〉を〈ウィンドカッター〉で取り外してやろうか?
と動いた所に、メインボスなのに無視されプライドが傷ついたのか、鬼の形相で戦斧で切り込こんでくる〈ミノタウロス〉、
〈お前は後で相手してやるから、ソコで呆けてろ!〉
とミノタウロスの鼻先で〈集中・フラッシュ〉を使ってやった。
初めての光魔法は一瞬だけだが物凄い光だった。
ミノタウロスは、
「ぶもぉぉぉぉ!」
と叫びのたうち回っている。
たぶん、「め、目がぁぁぁぁぁ!」
と何処かの大佐みたいな事を叫んでいるのだろうミノタウロスの野郎を、
ついでに、〈ピットホール〉で穴に落として、アイテムボックスにある〈岩雪崩れ〉用の岩をガラガラと落としておく。
しばらく大人しく待っておきなさい!
フラッシュをいきなり使ったのを今になって反省したが、
〈ご主人の考えは、近くなら解るから心配ない。〉
と、リオがシールドオークを牽制しながら答えてくれた。
さすが、テイマースキルと相棒のリオだ。
俺の知らない所でナイスな連携を見せてくれる
シールドオークは依然としてリオの猛攻に防戦一方だ。
改めて〈シールドオーク〉の裏に周りこみ〈集中・ウィンドカッター〉をヤツの脇腹に叩き込むが、高い防御力と〈頑強〉スキルにはばまれて、
「ぶひっっっ!」
と痛がるが、致命傷には至らない。
なんだよ、あの豚硬いのか!?
と悪態をつきながら、仕方がないので、
見え隠れしているヤツの〈お稲荷はんと巻き寿司〉に〈ターゲット〉をかけて、〈集中・ウィンドカッター〉つ放つ。
麻酔なしの性転換手術をうけた〈シールドオーク〉は見ているだけで痛々しい状態で転げ回り、
「ぶ、ブヒィィィィいぃぃぃぃ!」
と断末魔の悲鳴をあげている、
「今楽にしてやる。」
と〈集中・ファイアーアロー〉を股関をおさえてうずくまり、尻をあげて俺にアピールているので、お望み通りに例の場所にぶちこんでやった。
煙の様に消えた〈シールドオーク〉の後には大きい魔石と、鉄製の大盾が落ちていた。
さて、残るは牛野郎だけだが、
穴のなかで身動きが取れないが、〈頑強〉スキルで死んではいない様子だ。
穴の中からゴソゴソともがいている音がする。
リオに
〈お疲れ様、仕上げはするから休んでて。〉
と言って、穴に向かって〈ウォーターボール〉を放つ。
「ひとーつ。ふたーつ」
と数えながら〈ウォーターボール〉を穴に放り込み、
20を超えた位に少し眠くなり、アイテムボックスから〈マジックポーション〉を出して、飲みながら続けた。
40を超えたあたりで水が牛野郎の顔面に届いたのか
〈パシュン〉と消えて、岩が牛野郎の分沈んだ。
そこで大事な事に気がついた。
メインのミノタウロスからドロップされるメダルを持ち帰らないと、20階層から転移陣を使いリトライ出来ない…
やっちまった。
岩だけならアイテムボックスにしまえば良いが、水浸しになる…
!クリーンとドライがあるからいけるか?
と、岩をアイテムボックスにしまうと、水かさがだいぶ減ったが、腰近くまである。
びちょびちょに成りながら、〈ミノタウロスの角〉と〈魔石〉それに〈転移メダル〉を手に入れたが…どうやって出よう?
悩んだ末に、足元にアイテムボックスから岩出していき積み上げて出た。
一度〈アースウォール〉を試しにだしたが、水を含み脆くも崩れさった。
魔法にも相性があると勉強になったのだった…
〈クリーン〉と〈ドライ〉でさっぱりしてから、
落ちている遺品を集める。
猫ババする為ではない、キチンと入り口の冒険者ギルドの職員さんに渡して、家族に返して貰う予定だ。
家族が居ないなどの場合で引き取られない物は、一年後に俺の物になるらしいが、正直いらない。
取りに行かなければ、そこから一年後にギルドの物になるシステムだ。
ボスの初討伐ボーナスで出口の扉前に宝箱が現れた。
開けると、〈アイテムボックス〉のスキルスクロールが入っていた。
スキルショップのコピー品でも大金貨十五枚のなかなか入荷しないスーパーレアスキルだ、
それのオリジナルとは、幾らになるんだろう?
と考えるが、金は今は有るから、可愛い弟子にお土産にするかな?
と決めて、出口のデカい扉を開けて20階層の転移陣に向かう。
出るだけならメダルは要らないが、次回来るときには必須だ。
転移陣にリオと二人で乗り、魔力を流すと、〈フッ〉と一瞬で地上のギルドの施設に出た。
転移陣のあった所に建物を建てたようで、転移陣の部屋は床だけがない土間のへやだった。
土間から三段くらいの階段を上がり、ダンジョンの入場手続きカウンターの横にある、冒険者達が忌み嫌う、通称〈お悔やみカウンター〉といわれる、〈遺品届け出カウンター〉に座る。
俺が、ここに座る事になるとは、
冒険者ギルドの昇級講習で聞いて、〈関係ないな〉と思っていたのに…
職員さんに経緯を説明して〈遺品〉を預ける。
職員さんは遺品の中から〈ギルドカード〉を探し出して、入場記録と照らし合わせる。
「有りました。〈解放の鐘〉の5名ですね。
確かに遺品は預かりました。
ご家族様に返還された場合は、品物の一割程度のお礼金がギルド経由で…」
と説明してくれる職員さんに、
「お礼金は結構です。
働き手が居なくなったらお金が大変ですし…
ご家族さんに伝言だけお願いします。
〈仇は取らせて頂きました。
もし、生活に困られた場合、ガイルス辺境伯様の領都ロゼリア の、バロンマヨネーズ商会を訪ねて下さい。
お仕事と住む場所は何とか成ります。〉
と伝えて下さい。」
と告げてから、「クロイ」を召喚したが、〈オフモード〉で鞍を着けて無かったので、
『ホランさん、鞍の装着よろしく!』
と書いたメモを〈クロイ〉に咥えさせて送喚した。
建物の外で水筒の冷たいお茶を飲みながら時間を潰す。
「プチフリーズのおかげで、キンキンに冷えてやがるぜぇ!」
などと悪魔的のど越しを楽しんだあとで、
再びクロイを〈召喚〉したら、バッチリ乗馬モードだったが、口に、
『失礼しました。お帰りをお待ちしております。』
と〈ホランさん〉のメモを咥えていた。
真面目だな…
さぁ、帰るぞ!
と、クロイに乗り王都を目指した。
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