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新しい自分に生まれ変わる!とは言ったけど…  作者: ヒコしろう


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馬主に成った男


馬魔物の群れを助けたのだが、ボロボロに成りながらも、七頭の子馬を守り抜いた馬が言うのには、


この子達は、まだ足が遅いからと群から見捨てられた子供らしい。


そして、このボロボロに成っていた馬と数頭が群れを離れ子供達を守って戦ったのだが、この黒い馬を残して食べられたらしい。


草原のあちこちに倒れているのが子馬を守る為に戦った勇者達だ。


…埋めてやるか…


俺はピットホールで穴を空けて、アイテムボックスを使い、馬魔物の亡骸を埋める。


ワイバーンの死体は俺の小遣いにするべくアイテムボックスにしまった。


さて、全て埋め終えたのだが、困った事がある。


黒馬に〈クロイ〉と名付けたのだが、後の子馬をどうしよう?


と子馬を撫でていると、


〈ご主人様、この子達もどうかご主人様の元で暮らさせて下さい。


群れには既に見放され、この草原で暮らすには力が足りません。〉


と頭を下げる〈クロイ〉に、

少し悩むが、食事は草だし草原に来れば腹一杯になるから良いかな?


と考えて、全員まとめて俺の男爵家の馬とした。


まだ子供なので、即戦力ではないが、そのうち何とかなるだろう。


〈クロイ〉達はガイルス辺境伯様の家の厩舎を間借りすれば良いだろうし…


領都の屋敷にも厩舎がいるな、


稼がねば!


稼ぐにしても、子馬をぞろぞろと連れて狩りをする訳にもいかないので街に戻る事にした。


〈クロイ〉に乗れれば直ぐに帰れるが、裸馬に乗れるほどの腕前は俺には無いので馬の行列を引き連れてトボトボ歩いて帰った。


冒険者ギルドで〈クロイ〉の登録を済ませて、ワイバーンの買い取りをお願いしたら、アリシアさんが、


「ワイバーンの討伐依頼が有ったので、依頼予約と完了報告を出しておきますね。


と事務処理をしてくれたので、」


皮の納品と討伐依頼料とあとの素材は買い取ってもらい、

〈ワイバーン〉と〈ブラッドカウ〉の買い取り額と依頼達成料と合わせて大金貨十枚と小金貨七枚に成った。


有難い。


馬達を連れてガイルス様を訪ねるが、


流石に七頭の子馬を預かるスペースが無いと断られた。


残念だが仕方がないので、次の手を考えるが、良い手が思い浮かばない。


もうヤケクソで、工房に帰り一旦中庭に入って貰う事にした。


工房に馬を連れて帰るとユキさんが、


「ご主人様、どうしたんですか、このお馬さんは?」


と聞いてきたので、


「虐められていたの助けたら、ウチの子に成った。」


と答えたが、流石に中庭では手狭だ。


工房のは町の一番外れで家もまばらなので、土地が余って居るかもしれない…


もう、土地を買ってしまうか!


と商業ギルドに向かおうとするが、ユキさんがクロイの体を計っている。


「なにしてるの?」


と聞いたら。


「馬具を作ろうかと。」


とユキさんは普通な感じで答えた。


「出来るの?」


と俺が驚くと、


「革細工職人が馬具を作るのは普通ですよ。」


と言われた。


へー、そうなんだ。


と感心するが、手伝う事もないので、商業ギルドに向かう。


商業ギルドの窓口で、


「すいません、土地の事で相談が。」


と窓口で話すと、職員さんが、


「順番にご案内しますので、お名前を記入してお待ち下さい。」


というので、〈ユウ・ツチヤ・マヨネーズ〉と書いて長椅子に腰掛けていたら。


奥が騒がしくなり、


「男爵さま!マヨネーズ男爵さまは?」


と小太りな金持ち風な服装の男性が俺を探している。


「はい、私ですが。」


と手を挙げると、


「お目にかかるのを楽しみにしておりました。

妻がプリンの虜でして、マヨネーズ男爵にお目にかかれたと妻に自慢しなくては。」


と興奮している。


「あのー」と切り出そうとするが、


「男爵さま、どうぞ奥へ」


と個室に通された。


少し落ち着いた商業ギルドマスターに馬の事を話すと、


「買い取りしなくてもレンタルで土地を借りれるし、今馬魔物を飼う牧場から〈ミルキーカウ〉という牛魔物に変える牧場が多く馬の扱いに馴れている厩舎係りが職にあぶれている状態です。」


と教えてくれた。


馬車が完成するまで1ヶ月少し、不安だから2ヶ月土地をかりて、厩舎係りは最低2ヶ月、もしも辺境伯爵領について来てくれるなら正式採用したいむねを商業ギルドマスターに伝えると、


書類を職員さんに持って来させて、誰かを呼びに行かせた。


書類は土地のカタログだった。

自宅から直ぐに廃業した農家の畑が有った、大きな農家で牛用の厩舎もあるので持ってこいなので2ヶ月借りる事にした。

草むしりもしていない畑だが、むしろ馬達のオヤツになるだろう。


2ヶ月でかなり広い土地と厩舎付きの家が小金貨六枚だった。


うん、本拠地ならば買いたいぐらいだ。



簡易牧場を契約していると、一人の若者が職員さんに連れて来られた。


「マスター、ホランさんをお連れしました。」


と言って部屋に通された若者はいきなり、


「お願いします。オイラは馬の世話しか出来ませんが、馬の世話なら誰にも負けません。


どこの町にでも、ついていきます。」


とアピールしてくる。


必死だが、熱いものを感じる。

嫌いじゃない!


「子馬を七頭と俺の従魔の馬の管理だが出来ますか?」


と聞けば、


「馬型魔物ならペガサスでもしっかり管理して見せます。」


と言いきった。


「よし、採用!」


と厩舎係りも雇い入れて工房に戻り、ギルドマスターと借りた畑を案内してもらった。


ホランさんは早速厩舎の掃除を始めたのだが手際が良い、


工房に部屋を用意すると言ったら、


「この農家に住むことをお許し下さい、少しでも馬達の側にいたいので。」


と言ってくる。


勿論了承して、馬の敷き藁などの購入と当座の資金に大金貨二枚を渡して馬達を任せる。


ホランさんは涙をながして、


「有り難う御座います。

一生懸命お世話いたします。」


と言って、馬達を「これから頼むなぁ」と撫でてまわる


うん、彼になら任せられるな。


こうして、いきなり八頭の馬主に成ってしまったが、馬車も作るし、バロンマヨネーズ商会の荷車担当にもいずれ成ってくれるだろうから何とかなる…はず。



読んでいただき有り難うございます。

「面白い。」と思って頂けた方や、

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