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新しい自分に生まれ変わる!とは言ったけど…  作者: ヒコしろう


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マヨネーズ男爵に成った男



皆様こんにちは、

マヨネーズ男爵です…


クソ!

男爵も面倒臭いのに、よりにもよって名前がマヨネーズって…。


バロンマヨネーズ商会は、

実質的な社長さんに商人の旦那 (ベンさん)と

奥様兼秘書としてナイスバディーな(アンジェさん)

事務員として行商人の娘 (ミラさん)

受付として歌手の (アリアさん)


で発足した。


これから工場を建て、人を雇い少しずつ大きくしていくのだが、


卵農家と酢を作る醸造所と提携をするか自前で作るしかない、


悩みに悩んだが、ガイルス様とジェルバ様がお金を出してくれるらしいから、


もう、作ってしまうことにします。


しかし、働き手がいない…


そこで思い出しました教会です。


教会には孤児院の子供やゴブリン集落から保護された女性がかなり居るが、こんな世界で保護する対象は増える一方で、施設運営は、苦しくなる一方らしいので、子供達に卵の生産と、修道女さんにビネガー造りをお願い出来ないかと〈ベンさん〉に丸投げしておいた。


俺はあくまでも、冒険者なのだ!


と自分に言い聞かせ、マヨネーズ男爵であることから目を背ける。


盗賊の押収品をアルバート伯爵様が買い取ってくれて、家宝の首飾りと息子さんの遺品のお礼に凄い額を頂いた上に、冒険者ギルドから盗賊の懸賞金が入った。


大金貨が革袋にドサッと入っている。


しかも、商業ギルドからプリン関係の入金がバンバン入って来ている。


プリンのお金は丸々〈ベンさん〉達バロンマヨネーズ商会の運営にまわすとして、


困った案件がもう一つある。


ガイルス辺境伯様に〈B級〉に上がったのがバレた。


勝手に町の中に商会も営業できる店舗付きの邸宅を用意されてしまった。


〈代金は勿論払わされたが…〉


あんなにデカい家を買って革袋の金がまだ少し残ったのには驚いた。


家具も一揃いあり直ぐにでも入居可能で、商会チームと俺とリオ、サラとガルが一部屋づつ使ってもまだ部屋が余る。


家がでかすぎる、掃除が大変だな…


と思っていたら、ジェルバ公爵様からの推薦で執事の〈トーマスさん〉とトーマスの奥様の〈シルビアさん〉がメイド長に成ってくれた。

シルビアさんの弟子と云うか養女的なメイドさんが二人〈アンナちゃん〉と〈ミーアちゃん〉も来てくれたので家の事をお願いすることにした。


ガイルス辺境伯様からは料理人が一人派遣してくれることになり我が家は問題なく動きだした。


トーマスさんに


「家の事に使って下さい」


と、革袋の残りの大金貨十五枚を渡すが、


「ジェルバ様より引っ越し祝いとして私を含めた使用人の一年分の給金と予備費としてガイルス辺境伯様より同額預かっておりますので、ご主人様がお使い下さい。」


と返されてしまった。


ジェルバ公爵様もガイルス辺境伯様もありがとうございます。


家の事はトーマスさんに任せておけば安泰だが、


俺にはまだ大仕事が残っている、


宿屋に宿を離れる挨拶をしなければならない、


オヤジさんに〈記憶〉のスキルを使って思い出した再現可能そうな料理のレシピをいくつか渡し、今までの礼を伝える。


アイシャちゃんに散々泣かれてしまったが、女将さんが何か囁いたら静かに成ってモジモジしだした。


あの囁き女将は何を言ったのやら…

跡取り息子の〈タタン君〉は最近俺の事を〈兄上〉と呼び始めるし…


まぁ、いいか。


オヤジさんに、


「たまには遊びに来いよ、マヨネーズ男爵!」


と冷やかされながら宿屋を出たのだが、俺もオヤジさんも涙をためて前が滲んでしまっていた。


三年半…ありがとうございました…





読んでいただき有り難うございます。

「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

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