表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新しい自分に生まれ変わる!とは言ったけど…  作者: ヒコしろう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/179

再び呼び出された男

いいねに評価、誠にありがとうございます。


石壁の町で2日過ごし、商人さんが目を覚ました、領都までの定期便と臨時の護送車が迎えに来ているので、関係者全員で領都に向かうことに成った。


丸1日、背骨を駆け抜ける衝撃に耐えながら悶えている。


翌朝、町に着く頃には体が魂の年齢に引っ張られた様に、どっと老け込んだ俺がいた。


フラフラのまま領都の町の兵士詰所に通され事情聴取と、生きてるのも死んでるのも合わせて盗賊を引渡し、押収物も渡して報告は完了したのだが、


兵士が押収品を調べたら、行方不明の貴族の次男坊の品物が有った為に、少し厄介な事になり、


ご領主様に相談しなければ成らないが、そのご領主様が王都に緊急の用事で向かった為に関係者全員が町でガイルス辺境伯様の帰りを待たなければならなく成った。


俺は別に構わないが、商人さんや保護された娘さん達は災難だなぁ、


と、心配して聞いたが、


商人さんは


「体がこんなんなのと、商品もないのでゆっくり待ちます。」


と言って、ナイスバディーな奥さんも頷いて承諾してくれた。


行商人の娘さんは


「行くところが無いので別に構わないです。」


と言い、歌手の娘さんも同じ理由で了承してくれたので、


一足先に宿屋にかえり部屋を押さえておいた。


ご領主のパーティーに来たご貴族様が帰った後で運良く二部屋押さえられたので、被害者組を俺の常宿に案内して風呂を勧めたのだが、着替えすらない状態だった、

急いで冒険者ギルドにリオと向かい、遠征分の買い取りを依頼する。


すると、窓口のギルド職員に呼び出され、他の窓口にまわると、


「〈C級〉冒険者のユウ様、

この度の盗賊の探索と討伐依頼の完了の確認が村長と兵士の方からの報告で取れましたので、〈B級〉昇格となります。


尚、賞金が掛けられた盗賊がいましたが支払いは後日と成ります。」


と言われた。


……?はい?……


なんの事か一瞬解らなかったが、


俺は昇級ポイントが貯まっていたが、盗賊系の依頼を一件もこなして無かったから昇格出来なかったのを思い出した。


でも、今はそんな事より金がいる。


〈山ネズミ〉の山等を売り払い小金貨六枚に成ったので急いで宿に戻り、


女将さんに宿代で二部屋を一ヶ月分の小金貨二枚を渡す。


看板娘のアイシャちゃんの助けを借りて、女性陣の買い物の案内を頼み、一人当たり小金貨一枚を渡して身の回りの物を揃えて貰う。


俺は商人の旦那さんに小金貨一枚をわたして一緒に身の回りの物を揃えに行く事にしたのだが、


「助けて頂いたポーション代や治療費も返せていないのにこの様な…」


と恐縮していたので、


「元気に成ったら返してくれたらいいよ。


留守にしている辺境伯様が悪いから、最悪辺境伯様から取り立てるから気にしない。」


と俺が答えると、涙を流していた。


それぞれの買い物が終わり、お釣りを返そうとしてきたので、辺境伯がいつ帰るか解らないから各自お釣りは持っておくように伝えて晩飯をたべた。


サラとガルは見事に〈D級〉に成ったのだが、お祝いよりも何だか大変な事に成っておりビックリしていたが、すぐに被害者組と仲良くなり、

「姉ぇさん!兄さん!」とサラが懐いていた。


俺が〈B級〉に成ったのも言える雰囲気ではないので黙っておくことにした。


なんだかんだ有ったが、三週間経ったある日、辺境伯様の使いが俺達全員を呼び出した。


なぜが、宿屋のオヤジさんと女将さんとサラとガルも呼ばれたのが良く解らないが…


次の日馬車が迎えに来て皆でゾロゾロと二台の馬車に分乗してお屋敷に向かった。


お屋敷ではメイドさん達の出迎えをうけて、広間に通された。


辺境伯様の隣に〈お貴族〉が数名並ぶ、


益々なんだか解らない…


辺境伯様が、


「皆の者、留守にしていてすまぬ。


待たせておったそうで、苦労を掛けた許してくれ。」


と前置きしたのち、


「私の隣にいるのは隣の領地を治める、アルバート伯爵だ、


この度、アルバート家の家宝の首飾りとアルバート家次男ライオス殿の剣とペンダントの返却について、一言有るそうなのでお呼びした。」


と、ガイルス様が髭をたくわえた〈お貴族様〉を紹介した。


アルバート伯爵様は、涙を流しながら


「長男の婚礼の為の物品を運んでいた馬車を賊に襲われ、警備隊長をしていた次男が責任を感じて兵士を連れて賊の討伐に向かったが、敵の賊の数も多くあと一歩のところで賊の頭目にライオスは人質に取られて逃げられてしまった。


家宝と、家宝より大切な息子を奪われたまま半年近く、ようやく私の元に帰って来てくれた…」


と声を詰まらせながら語ってくれた。


「冒険者ユウ殿、息子の無念を晴らしてくれた事、息子に代わり礼をする、


本当にありがとう。」


と握手を求められた俺は握手をしながら


〈そんな事を知っていたら盗賊のお頭を生け捕りにしたのに、なんかスミマセン〉と心の中で謝った。


そして、アルバート伯爵様は、


「賊の押収品は私が全て買い取り、持ち主への返還を行う!


被害を受けた方々はこの後兵士詰所で各自の奪われた物を申告して欲しい。」


と商人夫婦と二人の女性に語りかけた。


そして、


「ここからが本題なのだが…」


と辺境伯様が語り始めた。


本題?


とアホみたいな顔をしていたら、


「冒険者ユウ、そなた…男爵になったぞ。」


と爆弾発言が有った。



な、な、なんですと?!



読んでいただき有り難うございます。

「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

宜しければ 「ブックマーク」 をお願いたします。


「評価」や「感想」を頂けましたら、

とても嬉しいです。


頑張って投稿しますので応援ヨロシクお願いします。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ