大好きだった君に逢いたい!
僕には、【運命の女性】がいた。
既に、僕はその女性と逢っていたんだ。
彼女は、僕にとって“特別な人”だと初めて彼女と
会った時に直感的に感じたんだ。
彼女もまた、僕と同じように感じていた。
僕達は、“出逢うべきして出逢ったのだ。”
・・・それなのに、彼女は亡くなってしまった。
彼女は、既に末期のガンを患っていたからだ。
彼女と一緒に居れたのは? たった3ヶ月だったけど?
凄く濃い時間を二人で過ごせたのかもしれない。
彼女は、病院のベットで寝ていた。
薬と点滴といろいろ病院で検査をすると家に帰る。
僕が彼女に、【入院はしないのか】と聞くと?
彼女は、【どうせ入院しても治らないから】と答えた。
彼女の髪は抜け落ち、体重も一気に10キロほど瘦せた。
顔は青白く、歩くのもやっとなのに。
彼女はいつだって! 前を向いて歩いていた。
僕なんかよりも、彼女の方が強い女性だと思った。
彼女は、僕の前で一度も泣いた事はない。
だから、僕にも彼女の前で絶対に泣かないでと言われた。
僕は、泣きそうな気持ちをグッと堪えるしかなった。
彼女とのデートは? もっぱら彼女の家の近くにある公園だった。
あまり遠くには行けない。
彼女に何かあったら? 直ぐに病院に行けるように家の近くに居る事。
二人で、公園のベンチに座り缶コーヒーを飲みながら。
ただ、他愛のない話をするだけ。
それでも、僕達は幸せだった。
僕の隣には、いつも彼女がいたから。
一度だけ! いつものように公園のベンチで二人で話していると?
彼女が、急に苦しみだして口から吐血した。
僕は直ぐに、救急車を呼んで病院に向かった。
救急車の中でも、彼女は意識がない。
こんなに大切な女性を失う恐怖を感じた事はない!
彼女が居なくなる恐怖が僕を支配した。
彼女は、医師達の力で意識を取り戻したけど。
でも? もう次はないだろうと医師に言われる。
僕達は、既に籍を入れていた。
僕達は、【夫婦】になっているんだ!
何かあったら? 僕が、彼女の為に何でもしてあげる。
僕は、彼女の夫だから! 彼女の体の事を医師から直接聞ける。
隠し事はなしで、何でも彼女の病状の事を言ってくださいと医師に
話していたからだ。
彼女の、あんなに苦しむ姿を初めて僕は見た。
どんな時も、彼女は気丈に振舞っていたからだ。
僕が、彼女の事を何も知らなかっただけ。
本当は、物凄く苦しいのに。
彼女は、それを僕に見せない。
特に、【夫である僕には特別だった】
愛する妻の為に、僕は何一つしてやれない事に苛立っていた。
もう直ぐ、妻は死ぬのだろう。
僕の目の前で。
それでも、最後は看取ってあげたい。
夫として! 愛する妻の為に、僕が唯一してあげれることだから。
彼女は僕が見舞いに行くと? 毎日のように僕にこう言った。
『私が亡くなったら? 再婚してね! 私と違う性格の女性がいいな!
あなたには、“幸せになってほしい”私の為だけに生きないで、、、!
あなたが幸せにならないと私は、死ぬに死ねないのよ! 私を心から
想ってくれているなら、必ず! 【再婚】して!』
『・・・・・・』
『そんな顔しないで! 私は嬉しいのよ! あなたが幸せになって
くれる事がね!』
『・・・・・・』
『お願いね! 約束よ!』
『・・・・・・あぁ、』
・・・彼女が亡くなって、1年後。
僕は、彼女の言った通りに【再婚】した。
僕の新しい奥さんになってくれた女性と連れ子ではあるが。
5歳の男の子が僕の家族となった。
これからは、彼女の分も僕は幸せになりたいと思う。
彼女との最後の約束を果たす為にも。
最後までお読みいただきありがとうございます。




