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一人で完結の生産者※仮題  作者: 銀狐@にゃ〜さん
3/30

ちょっとした説明回みたいな感じです。



俺は亜子が帰ってから何をしていたかと言うと、『アースガルズ・オンライン』の公式サイトやファンサイトを部屋のPCで手当たり次第に閲覧していた。


新作のゲームを開始するにあたり、成功を掴むにはまずは何を置いても情報を得る事が重要だ。

実際、何も分からない状態で試行錯誤しながら遊ぶよりも、ある程度自分のプレイスタイルを確立した上でプレイした方が失敗が少ないのは当然の事だと思う。

あれもこれもと興味が惹かれるままに遊んでいると、最終的に出来上がるのは中途半端な性能しか持っていないキャラクターが生まれてしまうのだ。

というのも、俺自身が昔別のゲームでそうなってしまったという苦い思い出があるからなんだけどな…


ともあれ、どんなゲームでもβテストというものがある。


今回のこの『アースガルズ・オンライン』も例に漏れる事なく、しかも結構な期間を使ってテストプレイをしていたらしく、ファンサイトには情報を得るには充分過ぎるくらいに書き込みが寄せられていた。


公式サイトは見たところ、あくまでもこういったゲームですよ〜と言った感じの宣伝動画がおよそ10分位にまとめられて流されていた。

俺はそれ自体は流し見する程度に留めて、現場の生の声とも言えるファンサイトの方を重点的に眺めていく。


「え〜と、なになに?『アースガルズ・オンライン』通称E・Oには大きく分けて【戦闘職(ブレイバー)】、【生産職(クラフター)】、【採取職(サバイバー)】の3つの職業がある。【戦闘職】は言わずもがなだが、装備や装飾品、アイテムなどを自身で作り上げる【生産職】や【生産職】が制作する為に必要となる素材を集める事が出来る【採取職】というのも存在している。この二つの職業はゲーム内で購入出来るような装備やアイテムよりも効果の高い物を作成、採取する事が出来る…へぇ?」


まぁ俺は戦闘なんてする気がないから、遊ぶとしても【生産職】か【採取職】だろうから【戦闘職】の書き込みは完全にスルーして【生産職】、【採取職】の項目まで一気にスクロールしていく。


「え〜っと、生産職は〜っと…お、あったあった」


ここに書いてある情報によると、ゲーム内のアイテムには品質設定がされているらしい。


低品質を表すLQ(ロウクオリティ)

普通品質のMQ(ミドルクオリティ)

高品質のHQ(ハイクオリティ)

最高品質のSQ(スペシャルクオリティ)


当然品質が上の物ほどアイテムの使用効果や武器防具の性能は良くなっていく。

だが、ゲーム内のNPCショップで購入出来る物はMQの物までとなっており、ダンジョンなどで手に入れられるレアアイテムもMQだったり良くてもHQまでの物しか確認されてはいないらしい。


そうして見てみると、最高品質のSQなんて眉唾なのでは?と思ってしまったのだが、SQは確かに存在しているらしい。

とある【生産職】プレイヤーがそのSQを作成する事に成功したらしい。

その書き込みにはご丁寧にも、それぞれの品質がどの様に表示されるかのSS(スクリーンショット)が載せられていた。


LQ→アイコンの枠色が白色

MQ→アイコンの枠色が銀色

HQ→アイコンの枠色が金色

SQ→アイコンの枠色が虹色


これは分かりやすいな。

そしてちょうどそのすぐ下の書き込みに目を移すと、そこには各品質を作製する為の条件がまとめられており、その成功率も記されていた。


「生産でアイテムを作るには、一定時間内に作業工程をこなす必要がある。なお、作業中であっても完成度が60%を下回ると判断された場合は作製失敗となる…か…なるほどねぇ…製作の動画もあるのか。どれどれ?」


俺はいくつか投稿されていたうちの動画の一つを再生してみた。

これは鍛治だろうか?

プレイヤーがインゴットを金槌で叩いたり、炉に入れたり水で冷やしたりしている様子が映し出されていたが、その作業は途中で終わる事になる。

どうやらこれは作製失敗の動画だったようだ。

続いて同じ投稿者の別動画も再生してみると、今度は最後まで出来上がったらしく武器を手にして説明を始めていた。


見比べていて思ったのはタイミングが重要そうだという事だ。

金槌で叩いていた時に出ていたエフェクトの様な物がタイミング次第で輝き方が違ったのだ。


要約するとこんな感じか?


・アイテム作製には一定時間の作業を要する。

・作業中の行動結果によって作製の合否が決定する。

・作業中であっても残り時間内に60%の作業工程を下回ると判断された場合、製作は失敗扱いとなり強制終了となる。

・作業完了時の完成度でクオリティが決まり、60〜70%でLQ、71〜85%でMQ、86〜98%でHQ、99〜100%でSQとなる。


こうして見るとHQまでは確かに作製する事が出来るんだろうが、SQとなるとほぼノーミスで作業しなきゃならないわけか…

作った人凄いな。

どういった感じで生産するのかは流石に見ただけじゃ分かりづらいな。

まぁ明日やってみれば分かるか。


【採取職】の項目も確認してみたが、こちらは主にフィールドワークが主体の職業のようで、フィールドにある採取ポイントでそれぞれの職業に合わせて採集していく感じだった。

こちらも採取する際にエフェクトが掛かっているようだったが、どうなればどうなるといった説明が無かった。

というのも、作業が地味すぎて【生産職】に比べると華がないとの事でβテストでも不人気な職業だったらしく、検証するプレイヤーがそもそも少なかったとのこと…


作業が地味だと確かにモチベーションを保つのは苦行でしかないもんな…

俺個人は別に苦でもなんでも無いというかむしろ好きな部類ではあるんだが、とりあえずの優先順位としては【生産職】に次いでといった感じかな?

そうと決まれば次に見ていくべきは【生産職】の種類だな。


「一言で【生産職】って言っても結構種類があるんだなぁ…それで作れる種類もそれぞれ違うと…そりゃそうだろうな」


βテスト時の【生産職】は以下の通り


・金属や鉱石を使って武器防具を作る【鍛治師】

・同様の物で装飾品を作る【彫金師】

・革素材を用いて装備や装飾品を作る【革細工師】

・木材加工で杖や建材を作る【木工師】

・布や革素材を使ってローブや服を作る【裁縫師】

・食材を調理して食べると付加を与える料理を作る【料理師】

・薬草などを加工してポーションなどを作る【錬金術師】


公式サイトの方にも目を向けて見ると、正式サービス開始時には各職業の中で条件を満たした場合に得られるスキルや上位職も追加されるとの事。


「『君だけのプレイスタイルを磨いてライバルに差をつけろ!』ねぇ?仮に亜子がライバルになるとしても俺は【生産職】だし亜子はきっと【戦闘職】だろ?畑違いでライバルになるとか無い無い」


ぶっちゃけ亜子はこういったRPG系だと脳筋プレイに走りやすい傾向がある。

ただ厄介なのが、そのプレイスタイルが卓越した技術とセンスを持ち合わせた脳筋プレイだという事だ。

ジャンルは違うが先の格ゲーでの世界大会で、あいつが繰り出したのはオリジナルコンボと呼ばれる亜子だけが繰り出せるコンボ。

その名も『亜子スペシャル』

ネーミングセンスが壊滅的な亜子だがその実力は本物でそのコンボだけで世界大会を制覇してのけた。

ちなみにその格ゲーは空中戦がメインの格ゲーで、全方位型自分視点の対戦ゲームである。

縦横無尽に華麗に動き回って攻撃してくる亜子に他のプレイヤーはなす術なく撃破されていったのは記憶に新しい…


そんなプレイスタイルが予想される亜子に俺が着いて行けるわけがない。

俺は俺で別の楽しみ方を模索しようと思っている。

強いて言うなら俺が得意なのは音ゲー全般だろうか?

ああいった単純な決まったパターンのゲームはタイミングさえ掴めれば高得点を取れるからな。


こうして『アースガルズ・オンライン』の情報を照らし合わせていたらどんどん夜は更けていくのだった。



作者もネーミングセンスが壊滅的です。

タイトルで察してください(遠い目


面白い、続きが気になる、ネーミング?俺(私)が考えてやんよ!って方は↓の☆をクリックしていただければ幸いです。


マジで名前考えるの苦痛…


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