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急な頭痛に襲われた挙句、夜のお仕事(意味深)も少し忙しくて更新出来ませんでした…
申し訳ありません。
急な頭痛の原因は極度の肩凝りからくる頭痛だったようで、温めて軽くマッサージしてやったら次の日には回復いたしました!
皆さんも肩凝り舐めちゃいかんぜよ…
あれから何日かして、リアルの方では新学期が始まった。
俺は母さんの前の職場から学校に通うことになった。
あの日からは数日しか経っていないが、『アースガルズ・オンライン』には一度もログインしていない。
というのも、資料室兼倉庫としてライフラインもそのままに残してはいたとはいえ、生活するとなると足りないものが出てきたので、その調達や生活環境を整えるのに時間がかかったのだ。
さらに言えば、この職場は通信回線、WiFiが引かれていなかったため、どの道ログインは出来なかったんだけど。
母さんが知り合いの業者に頼んだらしく、今日の午後にはどちらの回線も繋げてくれるらしいので、テストも兼ねてログインしてみようと思っている。
俺が今いるのは自分が通っている学校の玄関先だ。
今日から新学期ということもあり、玄関前にはクラス替えによるそれぞれの名簿が張り出されており、自分のクラスを確認する生徒で溢れかえっていた。
「結構時間かかりそうだなぁ…もう少し遅く来ても良かったかも…」
基本的に人混みが苦手な俺は少し離れた場所で上履きを取り出して玄関先を眺めていたら、いきなり後ろから拘束という名の抱き着きをくらった。
「りくぅぅぅ!!あいだがっだよぉぉぉぉ!!」
亜子だった。
そういやコイツには何も告げずに家を出たんだった。
だとしても亜子の行動は大袈裟過ぎる…
あぁ…ほら見ろ…
めんどくさい奴がやって来た…
「水嶋君!!公衆の前で新学期早々不純異性交遊とはどういう事ですか!!」
ホイッスルを鳴らしながら風紀委員の音無奏が顔を赤くしながら迫ってくる。
音無は1年の時のクラスメイトだ。
たしか1年の時もクラス委員を担当していて、俺が悪いわけではないのに亜子のこういった行動には大した注意をしない割に俺に当たってくるという理不尽極まりない裁定をして来る百歩譲っても苦手な女子だ。
見た目は眼鏡で綺麗に結い上げた三つ編み、今時見ないほどのロング丈の脛くらいまでのスカートに学校指定の白のソックスというこれでもかと言うほどの典型的な委員長を体現したような存在だ。
あだ名は「おとなしそう」とかなんとか言われているがとんでもない。
「そういったは、は、破廉恥な行動は慎みなさいと何度も何度も言ってるじゃない!!どうして同じ事で注意しなきゃならないんですか!馬鹿なの?その頭は飾りなの!?」
これが「おとなしそう」に見えるだろうか?
たしかに黙っていればいかにもな出で立ちではあるけどさ…
現実はこんなもんだよね…
「ちょっと!ちゃんと聞いてる!?まったく…またあなたと同じクラスになるだなんて悪夢でしかないわ!」
ひどい言われようだなぁ…
泣いてもいいですか?
それよりもいい事を聞けた。
「また同じクラスなのか、何組なんだ?」
「え、3組だけど…」
「そか、じゃあそろそろ行かないとな」
これで掲示板を見る手間が省けた。
そう思って玄関に向かおうとすると、身体が重い…
そうだった…コイツの事を忘れてた…
亜子に引っ付かれてたんだった…
「おい亜子いい加減離してくれ」
「うぅぅぅぅ」
亜子が目に涙を溜めて上目遣いで唸ってくる。
コイツがこうなってるのも俺に原因があるのは分かるんだけどさ…
とりあえず周りからの視線がものすごくいたたまれないので勘弁してほしい。
「あとでちゃんと理由話すから、とりあえず離れろって…」
「絶対…?」
「あぁ」
「本当に…?」
「おう」
「分かった…」
しょぼくれながら不承不承といった様子でようやく離れる。
では改めて行きますかと思ったところで
「待ちなさい!ちゃんと説明しなさい!」
あぁもうめんどくさい!
「説明するのはいいけど、家の問題に口出しする権限が委員長にあんのか?」
「そ、それは…無い…けど…」
「亜子がこうなってるのは俺の家の問題に関わってるからなんだけどさ、何?委員長どうにか出来んの?」
「う…私はただ…亜子さんが泣いていたから…」
「それで理由も聞かずに一方的に不純異性交遊と決めつけて取り締まるのが風紀委員の仕事なのか?」
「違っ…私はただ良かれと思って!!」
「お前の勝手な解釈で物事判断してんなよ。そんなのただの自己満足でしか無いだろ。俺自身に風紀を乱す気なんざさらさら無いし俺が今まで何か問題になるような事した事あるか?」
「うぅ…」
俺は理路整然と事実だけを伝えていく。
何も言い返せない音無は泣きそうな顔になってるが知ったこっちゃないな。
ただでさえイライラしてるのにこれ以上邪魔しないでほしい…
ようやく色々な拘束から解放された俺は、二人を置いて玄関へと歩き出す。
『あの風紀委員を黙らせた!』
『なんだアイツ?知ってるか?』
『え?なになに修羅場!?』
外野がうるさい…
その事にも心をイラつかせながら声の聞こえた方をひと睨みすると生徒達はこぞって顔を背けた。
(あぁ…イライラする…)
音無がくれた情報を頼りに自分の出席番号だけ確認して、俺は教室へと向かうのだった。
ーーside 亜子ーー
「………」
やっぱりいつものりくじゃない…
いつものりくならあんな人を追い詰めるような言い方はしない。
りくの言っていたことは間違いじゃないけど、それでも傷つけるような言い方だけはしなかった。
「……ひっく…」
それを面と向かって言われた音無さんは嗚咽を漏らしていた…
絡んできたのはたしかに音無さんからだったけど、彼女にとっては挨拶がわりのようなつもりだったのかもしれない。
でもそれは『今』のりくには逆効果だった。
たまちゃんの事が相当心に負担となっているのだろうと思う。
私もあの出来事があった翌々日にりくの家に行って、そしてあの『扉』を見た。
それを見て、りくは家を出た…
行き先は優花里さん達にも教えてもらえなかったけど、それはりくを守るために言えないと言われればそれ以上問い詰める事が出来なかった。
私は自分の努力が足りなかった、もっとこうしていればと後悔した。
それでも優花里さんはこう言って私を抱き締めてくれた。
『亜子ちゃんが悪いんじゃないの…むしろ亜子ちゃんにはすごく助けられていたのよ?理玖が今まで耐えられたのは亜子ちゃんがいてくれたからだと私は思ってるわ』
私は泣いた。
泣くことしか出来なかった。
『もうすぐ学校が始まるけど、理玖は今すごく不安定な状態になってるわ…あの子も少し落ち着けばきっと亜子ちゃんにも話してくれると思うから、それまでは見守ってあげてくれる?』
私は眼を擦って力強く頷いた。
りくの支えに私はなるんだ!!
「頑張らなきゃ…」
改めて決意した私は嗚咽を漏らして耐えている音無さんに寄り添って玄関へと歩き出した。
病み理玖…
次回更新は日付け変更くらいにup出来たらいいなと思っております。
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でわ執筆頑張るマン




