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第一戦記 敵機攻撃

目が覚めた。

目が覚めた。

ここはどこ?

一瞬どこにいるかわからない。

体が揺れる。

そして思い出す。

周りを見ると、約10名ほどの人がいる。

そのうちの一人はパイロットらしい。

そう。ここは高度800フィートの飛行機の中。

そしてもう一人は息詰った顔で外を眺めている。

民間用航空機なら当たり前の光景かもしれない。

しかしそこは違う。




サア本題ダ。




パイロットが何かを言った。大声で。

皆が飛び起きる。

皆は息詰まっていた者に話しかける。

どうやら息詰まっていた者はリーダー的存在らしい。

パイロットが叫ぶ。

あぁ、せっかく気持ちよく半分寝たような状態だったのに。

そろそろお別れだ。




目が覚めた。

「メーデメーデー、現在高度800フィート。敵戦闘機攻撃により右エンジン破損。これより緊急着陸体制に入る。司令部は本部より座標25.327.279.32。パターン3。対空27号機により攻撃要請をしろ。繰り返す…」

パイロットの叫びが航空機の中をこだまする。

「教官、どうすれば…」

混乱の声も聞こえてくる。

私含め皆には共通点があった。

それは腰にぶら下げている物騒なもの。

室内には女性もいるのでいかがわしいものではないから安心してくれ。

そう、皆が腰にぶら下げているのは長さが手のひらほどの銃だった。

教官と呼ばれた男は言った。

「みな、シグナルを確認しろ。STCが衝撃で破壊されたものは船内の予備機と今すぐペアリング!フォールダウンだ」

「了解」

私含め船員全員が返事をする。

そして教官と呼ばれた男がさらにパイロットに言う

「君もフォールダウンだ。私が代わりに操縦する」

「………わかりました」

パイロットは少しの沈黙のあと答えた。

「谷風。準備完了」

「小林。いけます。」

「笹井。いつでもどうぞ」

皆が出撃準備完了の合図を教官に言っていく。

そして私も

「倉本。出撃できます。」

はっきりといった

ここが私の旅の始まり。

遺書を書いたときが懐かしい。

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