表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑多な話  作者: 阪上克利
4/39

コミュニケーション

インターネットの普及にともなってコミュニケーションの取り方が分かっていない若者が増えていると言わざるおえない。と言ってもすべての若者がこういうことにあてはまるかと言えばそうではない。基本的に時代は一方方向にしか動かず、若者たちが何か自分たちと違うことをやりだすと『最近の若い連中は・・・。』と言う年寄りたちがいることは古今東西、どんな時代においてもありうる話ではある。

だからこの手の話題をするときはインターネットという新しい文明の利器を受け入れずに全否定した上でものを言うのは少し違うと思う。

スマートフォンやタブレット端末の普及に伴って、コミュケーションの方法は昔と違い、直接会って話さなくても良くなっている。これを使いこなしているのは紛れもなく若い世代であり、年寄りではない。

ボクもそう言った文明の利器を使っている方だから、これらのことを全否定するつもりはない。

正しい使い方をすれば実に便利なものなのだ。

しかし、物事にはなんでも基本的なやり方というものがある。

基本をおろそかにすればそれ自体うまく行かない。スポーツを例にとって言えば分かるだろう。上のレベルでプレイする選手になればなるほど基礎の反復練習を怠らない。そうした基礎練習の土台の上に我々を魅了するスーパープレイがあるのだ。

これをコミュニケーションに置き換えてみよう。言うなればLINEなどのツールはコミュニケーションの応用部分である。

こういったことの基礎は実に直接会って話すことではないだろうか。

直接会ってコミュニケーションをとることのできない人間に高度なコミュニケーションツールを使いこなすことなどできないに決まっている。個人的な意見だがボクは高校生がスマートフォンを持つことには大反対である。コミュニケーションの基礎ができていない彼らがそのようなもので仲間内でのコミュニケーションを図ろうとするから変な事件が起きるのだ。

用事があるなら家に電話すればいい。

友人の両親が出たら代わってもらえばいいじゃないか。

どうしても内密の話がしたければ、学校で呼び出して直接話せばいいじゃないか。

そうやって基本的なコミュニケーションの中で多くを学んでいけばよいのだ。

LINEには『既読』という便利な機能がある。それは送ったメッセージが相手に届いたかどうかを知らせるものである。ただ、『既読』になったからと言って、相手には相手の事情があるのだ。返信は遅れるかもしれない。この機能は読んでくれたことを確認する機能であり、読んだから確実にすぐさま返事をしなければいけないものではないのだ。

メッセージを読んですぐさま返事が返ってこないことを『既読無視』と言うらしい。

それは相手の事情を全く無視した幼くて未熟な精神性がそこに現れていると思う。

はっきり言って実に愚かである。

相手から返事が来ないと言って怒る暇があるなら、直接電話をして用向きを言えばいい。彼らはそれができないから怒り、本来仲間だった友人をいじめるのだろう。

つまり高校生以下の子供たちにそういう道具を使わせるのは間違いだ。

彼らがこれらの道具を使うのは10年早いのだ!

にもかかわらずそれを使わせようとする大人がいる。使う子供より使わせる大人が悪い。

世の中、何かがおかしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ