後の伝説(仮定)の男達
二日連続夜勤明けの投稿……多分文章が目茶苦茶になってますが気にせずブッコミました(汗)
という訳なんですが、今回から感想で質問を頂いた時、本文にメタネタとして質問に答える……的な意味不明のやり方をします。
まぁ、こんな話数も少ないのに質問も感想も来るとは最初から思っては無いですが(汗)
私立桜木学園には俺の他に後3人の男が居る。
今年から共学校になった為、全員が同い年であるが、その残りの3人の性格が中々に強烈だったりする。
「うぃ~っす」
そして、俺を含めて4人が集結する時間帯がある……それが。
「オイッス大輝ちゃ~ん! 僕ちゃん待ってたよ~ん!」
「相変わらず遅刻する男だな貴様は」
「デュフフフ! 待ってましたぞ大輝殿。今日も沢山ゲゲームソフトを持って来ましたので早速やりましょう」
俺達4人だけが所属している部活だ。
「いやわりぃな、帰り際にあのチビ担任に捕まって雑用させられちまってよ~!」
既に部室に居た残りの三人に言い訳しながら中に入ると、その中の一人、偉そうな口調の男子がフンと鼻を鳴らしながら口を開く。
「ふん、貴様の事だ、どうせ何かしたのだろう? 自業自得だ」
「うっさいな~ 俺に遅刻をとやかく言う前に背を伸ばして男らしいツラになれや」
椅子に踏ん反り返りながら座って茶を飲むこの男の名前は白山 薫。
口調そのままに態度がデカイ男だが、いかんせんチビで女の子みたいなツラをしている。
アレだ、俗に言う“男の娘”というやつらしい。根は良い奴だが、見た目とは裏腹にデカイ態度に笑えてくるので、ついついからかってしまう。
「う、煩い! 成長期に入ったら貴様達など直ぐに……」
「え~? でも薫っち154㎝しか無いじゃ~ん! いくら成長期でも20㎝は無理っしょ~?」
ムキになって俺に突っ掛かる横で、薫の頭をポンポン叩きながらヘラヘラするこの男は、小泉 赤也……見た目も口調もギャル男で、俺と一番気の合うダチだ。
「だよなぁ? 俺の身長だってこれから伸びるかもしれないのに、それを抜かすとか無理ゲーって奴だぜカオちゃん」
「そうそう、無駄な抵抗は止めた方が良いぜ薫っち~!」
「だ、黙れ黙れ! カオちゃんって言うな!! 頭をポンポンするなぁぁ!!」
薫は図体とは裏腹にプライドが無駄に高い。
だからこうして餓鬼扱いすると面白いくらいに怒り出す。
だが、目尻に涙を貯めながら睨まれても全く怖くないから、薫からしたら救われないのが現状である。
「うわっと、薫っちがご乱心だぜ大輝ちゃん」
「お~怖い怖い。薫様、何卒お怒りをお静め下さい。先程の無礼を赤也共々詫びを致します故」
と、嘘くさい謝罪を赤也と共にする。
普通ならこんな嘘だと分かるような謝り方を聞かされれば更に怒るのだが……。
「む、むぐぅ、謝罪をするというなら許してやろう……」
「「はは~! 有り難き幸せ……」」
と、このように根が単純だから直ぐに騙されてくれる……ホントにコイツは面白い。
「ニヒヒヒ! 大輝殿と赤也殿も策士ですなぁ?」
「よせやい! 別に策士って言われる程でも無いぜ来夏ちゃ~ん!」
「そうそう、薫が単純なだけだしね。で、今日は何のゲームを持って来たの?」
そして、このちょいと喋り方が独特な奴は『緑川 来夏』
顔とスタイルはムカつく位にイケメンなのに、喋り方と少しばかりのオタクが入ってるせいで、非常に残念な事になっている。
まぁ、本人は全く気にして無いから別に良いんだが。
「よくぞ聞いてくれましたな大輝殿! 今日は初代の大乱闘スマッピプラザーズを持って来ましたぞ!」
「なつかしー!! オレっち目茶苦茶やってぜこのゲーム! リンパ使いまくってたし!」
「俺も結構やってたな……ファンコンばっか使ってっけ」
「むむ……。僕はやった事が無いのだが……」
「ヌフフフ、心配ご無用よ薫殿。操作も簡単なので薫殿でもすぐマスター出来ますぞ!」
という具合に来夏が持ってきたゲームで遊ぶ事となった俺達。
これが俺達4人で作った部活……“何でもチャレンジ部”だ。
時にはこうしてゲームをしたり、時には先生から依頼された雑用をこなしたり、時には此処の生徒が抱えるお悩みを解決したり……要は好きな事をするだけの集まりだ。
ちなみに部長は薫。
「うぉっ!! 来夏の使うカピチュー強すぎだろ!?」
「ああっ!? オレっちのリンパがもう1機しか無いんだけど~!!」
「デュフフフ! 我のカピチュー最強なり~!!」
「テメッ! 少しは手加減しろよ!」
「デュフフフ……手加減ってなんだぁ?」
「やべーよ! リンパのダメージが200%越えちゃったから死んじゃう!! ハートの壺よギブミー!!」
「うう……。僕が使用しているキャラが何処に居るかが分からないよぉ……」
この部活が後の生徒に代々伝わる伝説となる…………のかは分からない。だって、只のゲーム部と変わらないし。
続く
~オマケ~
「なぁ、お前等の中で“霧生零”って名前を聞いた事ある?」
「えぇ~? なにそれ~?」
「聞いた時は無いてすが、零って名前が厨二クサイですな~?」
「それがどうかしたのか?」
「いや、知り合い(・・・・)に言われたんだよ……性格が似てるっぽいって」
「霧生って奴は知らないが、一体何処が?」
「チャラ男っぽいトコらしいが……俺って別にチャラ男じゃ無いよな? ていうかどちらかと言ったら赤也の方だよな、チャラ男って?」
「えぇ~? オレは別にチャラ男じゃ無いっしょ~? ウチの姉ちゃん口説いてた大輝ちゃんが言う台詞じゃ無いっしょ~?」
「うむ、僕の双子である姉上も口説こうとしてたしな」
「そういえば、大輝殿と二人で秋葉原に行った時も、メイドカフェの店員を口説こうとしてましたぞ? まぁ、そういった事は禁止なので流石に止めましたがな」
「今度その霧生って奴を捜し出した時、お前達に比較して貰うからな……ちくしょう」
「別に良いけど~ 何かオレっちも霧生って人に会いたくなってきちったぜぃ」
「うむ、お前と似たような性格だとするなら絶対に駄目人間な気がするぞ」
「ニヒヒヒ、もし逢えたらギャルゲーが好きか聞いてみたいですなぁ」
「いや、俺はギャルゲー好きじゃ無いんだが……」
終了
人物紹介3
小泉 赤也
15
172㎝
57㎏
誕生日:7月2日
~備考~
一言で言えばギャル男。主人公以上にチャラチャラしている。
誰にでも物怖じせずに話し掛けるような性格なので、4人の中では一番友達が多く、また本人は気づいて無いのだが、容姿が良いのもあってか一番人気がある。
主人公とは一番気が合う人物で、良く繁華街らしき場所に出向いては一緒になって年上のお姉様をナンパする。