NG集その一
転んでもただでは起きない男、それは私だ!
な、なんだってー!?
お目汚し程度にどうぞ。
―諸注意!-
・このコーナーはご指摘いただいたミスを利用してできたコーナーです。そのため本編とは一ミクロンも関係ありません!
・本編のイメージを損なう可能性を否定しきれません。そのことが嫌な方は読まないことをお勧めします。
・本編の該当箇所は修正されている……筈です。でなければまさかのTAKE2が掲載されるかもしれません。
・最後に。このコーナーを始められたのもご指摘していただいた読者の方がいたからです。〆様、ありがとうございました!
第一章 01より
指摘―ヴィオレッタのセリフの「徴税」という部分は「納税」では?
A―まったくもってその通り!
「武力化政策のことはうわさで聞いてたけど、ここまで強硬な態度に出られるほど影響あるものだとは思ってなかったわね。まさか身寄りのない子どもにまで徴税の義務が課せられ……徴税?」
ヴィオレッタはそこまで言って首を傾げる。
「そうだよ! 被害受けてるのはおれ達! それを其処のひょろい男は……!」
喚く軍人たち。
「いや、なんか絵面的に味方すべきはどっちかって問われると……ね!」
サムズアップしていい笑顔でアスワドが言う。その輝く歯が眩しい。
「……ではあなたたちはどんな税を課せられていたのです?」
ベルデのもっともな質問に、サッと顔を背ける男たち。
「……子どもより背が高い税……」
「……ここは一体どれだけ大人が不甲斐ない国ですか……というかそんな税がまかり通ったり、子どもに徴税する権利を与える時点でもはや国として失策どころではないでしょう……」
もっともである。
第一章 03より
指摘―最後の部分五人ではなく、六人では?
A―まったくもってその通り!
コキアの手を取って歩き出すヴィオレッタに、カネミツたち五人がついていく。
「……なんか一人足りないような気がするんだが……」
グレイの言葉にベルデが答える。
「完全に気のせいだと断言しましょう」
不自然なほど力強い回答だったという……。
●
その頃、騒ぎがあった場所では。
「おい、一人逃げ遅れてるぞ!」
「捕まえろ! 生死以外はどうでもいい!」
住民たちにフルボッコにされるアスワドの姿があった。
「ちょ……! 待った! イタッ! 折れる折れる! 腕はそんな方向には曲がらないよ!」
懸命に抜け出そうとするが、多勢に無勢である。
「皆、ボクを忘れていないかい!? でもボクは誰かが気づいて戻ってきてくれると信じてるフゴッ!?」
その日、夜遅くまで倒れない男がいたとかいないとか……。
忘れられるとしたらアスワド。
それ以外は考えられない……。