第一話 愛してると好き
「愛してるよ。」
私は篤志を呼び出した。それから恋の大発言!!ちょっと口がもごってうまくいえなかったけど
・・言おう言おうとしていた緊張感から開放され、やっと言えた!という達成感がでてきた。
頑張って篤志の顔をみた。なんと言うのか困った顔だ。でも18年間幼なじみの私なら絶対OKだろぅ・・。とおもってたけど、答えは・・
「駄目。」
一瞬心臓がバックン!!とした。それから背中からす〜っと又緊張感が漂った。
「ゆかは本当に俺を恋愛相手とおもってんのか??」
いきなり、口を閉じていて篤志からの質問。
「はぁ!?そっ−−」
「愛してると好きはちがうものだ。」
否定する前にこんなこと言われ、目がにじんで言葉がでてこない・・。
とまどいも無く『NO』。愛してるじゃなくて『好き』。
頭がクラクラする。手をぐっと握って心が爆発したように、考えるすべての事が不能になる。
「じゃぁ・・あんた私の事どうおもってるの??」
「・・・。」
「ねぇ!!」
篤志のワイシャツをおもいっきり握る。
「・・・ごめん。」
「『ごめん』じゃなくて!!どうおもってんだよ!!」
何回もワイシャツをゆすった。ワイシャツはぐちゃぐちゃになってしまった。
けど、篤志は何もいってくれなかった。