表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/28

第27話:黄金の錬成(バッティング)

【前回までのあらすじ】

黒鉄の「陰」のマブイに自由を奪われ、膝をつく武 。黄金の輝きを失ったバット。死神の大鎌が喉元に迫る中、武の赤い瞳に宿る「野球への執念」が、阿蘇の地熱と共鳴を始めた。


「……奪えよ。俺のマブイを全部」

武の低く重い声に、黒鉄が僅かに鎌を止める。

武は地に落ちたバットの柄を、氷結した黄金の指で握り締めた。

「ただし、俺の『金』属性は……不純物を食うほど、純度が高まるんだよ!」

その瞬間、武のコアマブイが限界オーバーロードを超えて逆流した 。

侵食していた「陰」のマブイを、自らの金属性のマブイで強制的に「再錬成」し、エネルギーへと変換し始めたのだ。

『なっ……!? 陰のマブイを、物理的な質量へ変換しているというのか!』

「武おじちゃん、バイタルが戻った……いや、計測不能! バットの重量ランク、SSSトリプルエスへ突入!」

まいの叫びと共に、武の右腕が灼熱を放ち、絡みついていた暗黒の泥を黄金の炎で焼き払う 。

手に持ったバットは、吸い込んだ「陰」の質量を纏い、一振りで空間を歪ませるほどの超重量へと進化を遂げていた。

「……待たせたな。これが、俺の『フルスイング』だ」

武はゆっくりと立ち上がり、かつてない重厚な構えを取る。その姿はもはや一人の学生ではない。阿蘇の地熱と「金」の力が融合した、不滅の金剛力士の如き威厳を放っていた。

「……一球で、終わらせる」

武が黄金のバットを振り抜いた瞬間、火口の空気が一気に爆発した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ