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第25話:陰陽の打席

【前回までのあらすじ】

阿蘇の火口に現れたゼロコアの執行官・黒鉄。禁忌の「陰」属性を纏った死神の大鎌が武を狙う 。武は、まいの応急処置と九龍の「マブイ樹」によって強化されたバットを握りしめ、かつてない強敵との対峙に全神経を集中させる。


黒鉄が音もなく地を蹴った。

死神の大鎌が、黒いマブイの軌跡を描きながら武の首筋を刈り取る。

「……見えてるぞ、その低すぎる軌道!」

武は黄金のバットを最短距離で振り下ろし、大鎌の刃を真っ向から受け止めた。

『ギィィィィィィィン!』

鋭い金属音が火口に響き渡る。だが、接触した瞬間、武の右腕に「陰」属性特有の冷気が侵食してきた。周囲の光を吸い込むような暗黒のマブイが、武の感覚を麻痺させようとする。

「武おじちゃん、ダメ! 接触し続けたらマブイを食い尽くされる! 離れて!」

まいの叫び。だが、武は逆にバットを押し込んだ。

「……離れない。押し切るのが、俺のスタイルだ!」

武の背負った「陽」属性が、地熱冷却回路の熱と共鳴し、黄金のバットを内側から発光させる 。マブイ樹の若枝が脈打ち、吸い取られたエネルギーを浄化して武へと送り返す。

『無駄だ。貴様の「陽」など、この深淵の前では火花に過ぎん』

黒鉄が鎌を翻し、暗黒のマブイを球状に凝縮して放った。それは重力すら歪める「陰の魔球」。

「……なら、その深淵ごと、スタンドまで運んでやるよ」

武は黄金の脚部で岩盤を砕くほど強く踏み込み、腰の回転を黄金の腕へと伝えた 。

渾身のフルスイング。

黄金の衝撃波が、迫りくる暗黒を真っ二つに切り裂いた。

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