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第19話:火を噴く要塞

【前回までのあらすじ】

阿蘇の山中、正気を失った機獣の群れを九龍と共に退けた武。しかし、真の脅威はその奥から姿を現した。財団『ゼロコア』の汚染パイプにより暴走した、巨大な亀型の重装甲機獣『大巌亀ダイガンキ』。その背には、地熱エネルギーを収束させる巨大な「熱線砲」が鎮座していた。


「……冗談だろ。あんなの、野球の範疇を超えてる

軽トラの陰で、まいがタブレットを抱えながら絶句した。解析結果には、通常のからくりを遥かに凌駕するマブイ反応が渦巻いている 。

『グオォォォン……!』

大巌亀が咆哮すると同時に、その背中の砲身が赤黒く加熱を始める。ゼロコアが阿蘇の母岩から吸い上げた汚染マブイが、破壊の熱線として収束していく。

「九龍、地熱蜂で奴の視界を遮れ! まい、熱線のチャージ完了まで何秒だ!」

「あと10秒! 8、7……来ちゃう、武おじちゃん!」

「10秒あれば、フルスイングには十分だ」

武は黄金のバットを正しく構え、サイボーグの脚部を阿蘇の硬い岩盤に深く食い込ませた。黄金の機械腕が過負荷で火花を散らす。だが、武の瞳は冷徹に、砲身の僅かなブレを捉えていた。

放たれた。空気を焼き、岩をも溶かす汚染マブイの熱線。

それは「魔球」と呼ぶにはあまりに無慈悲な、光の奔流だった。

「……逃げるなよ、ド真ん中のストレートだ」

武は腰を捻り、全マブイを込めた一撃を、光の真っ只中へと叩き込んだ。

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