翡翠色の石
掲載日:2025/10/25
綺麗サッパリ笑っていた
今朝の翡翠色した石の顔
手に取って朝の光に照らしてみたよ
今度海へと還してあげると約束をした
笹の葉に小雪舞うよな模様して
手に沿うような丸み
lullaby
この手から何処かの故郷を
lullaby
綺麗サッパリ笑えたら
それしか出来ない
それさえ出来た
もう、可哀想だとは想わずに
しあわに生きていってくれそうな朝
どこからか竹箒で庭を掃く音がするよ
あの寺の柿は鐘の鳴るほど橙色に染まって
黒い斑紋さえ種の色だ
仄かな甘みをシャクリと噛じれば
あの尼宮の顔も綻んで
出家し剃り冴えた頭が青々として
綺麗サッパリ光ってた
翡翠色した石の肌
笹の葉に小雪舞うよな模様して




