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結婚!

結局してしまった。押し切られてしまった。

まあ、僕も彼女のことは結構気に入っていたのだ。見た目はエルフの血を引いているが、耳は長くない。超綺麗な人族に見える。中身は僕のなじめる獣人族だ。初めにあったときから目を引かれていたのだ。

お互いいい年した大人だ。納得した付き合いになるだろう。


と,考えていた事もありました。いつの間にか彼女の父親に知られて仕舞い、

「ははは、これは目出度い。妖精が引き合ったのでしょう。エルフでは良くある事です。セシリアももうそんな年頃になっていたのですな。エルフと違って成長が早い。」

妖精が引き合うだと?ヌポポめ。何時も出てくるのにあの日に限って出てこないと思ったら、仕組まれていたなんて。オイ父親!彼女はもういい年だぞ。なんていう認識の違い。でも僕もそろそろ身を固めても良いかもしれない。子供は無理かも知れないが、其れは彼女もエルフの血があるから、諦めているかも知れないのだ。


そんなこんなで式をあげることになった。こじんまりした式だ。エルフの様式に則って行なわれた。

精霊樹の前で誓い合うだけだが、厳かな雰囲気で、日本の神前結婚の様な厳粛な気持ちにさせられた。

「兄貴。おめでとうございます。俺これからどうしたらいいですか?」

そんなことを言われても、僕とヨウゼフは別に弟子と師匠の関係で今まで通りだろうが。こいつは何を考えている?

「カムイさん。おめでとう。綺麗な花嫁さんですね。」とフラン。

弟子達が次々に祝いの言葉を掛けてくる。まさか此処で嫁を捕まえて仕舞うとは。皆もビックリしている

だろう。

「カムイがミックスと結婚するとは、思わなかったわ。」おい、其れはどういう意味でいっている?ルーシー。僕が誰と結婚しようが君に関係ないだろ。

皆の雰囲気が微妙になった。幸い、エルフ達とセシリアが離れて居たので、この会話は聞こえていない。

ベンが気を利かせてルーシーを連れて行った。

サムが「ルーシーはカムイさんを捕まえたかったみたいだね。前に言ってたんですよ。国から言われていたみたいです。カムイ魔導師を連れてくれば出世出来ると。」

出世?何故僕を連れてけば彼女が出世出来るんだ?

「分って無いっすね。兄貴は今や、多くの国に目を付けられて居るっす。」

そう言うことになってたのか。ああ。魔法袋か。あれは人族では欲しいアイテム。金になるものな。

「大変だな。美人局か。私には出来ない相談だ。はは」また自虐ネタか。フラン。

なんか、嫌な感じだな。国に帰っても何だかんだありそうだ。



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