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アークトク ヴィランとして産まれた俺はその後色々と試してみることにした。


まずは、ステータスが存在するのかどうかを知るために。色々と念じてみた。すると頭の中に情報が流れてきて自分の情報が確認できた。


名前 アークトク ヴィラン

性別 男

レベル【1】

職業【赤子】

体力 1

筋力 1

魔力 1

スキル【言語理解】

称号【転生者】


なるほどな。スキルのおかげで、周りの大人の言葉が理解できたのか。転生者という称号なんてものがついてるな。称号にはなんか意味があるのか?


そう思っていると転生者の称号の詳細が頭の中に流れてきた。(称号【転生者】によりスキル【言語理解】を取得しました。)


言語理解をゲットできたのは転生者特典ってことか、神さまに感謝だな。


それにしてもステータスはオール1だな、まぁ赤ちゃんだしそれもそうか。

だが、魔力があるってことは俺にも魔法が使えるってことだよな?


どうやって使うんだろうか。ステータスは念じてみたらできたから魔法も念じてみると出せるかもしれないな。とりあえずここは定番のファイヤーボールだな。いやウォーターボールか?まぁどっちでもいいや。火は危ないし水にしとくか。ウォーターボール出てこい!!

俺は何回も念じてみたがやはりだめだった。

魔力が無いからなのか?それとも原理を理解していないと出せないんだろうか?水蒸気だったり水滴のイメージをしないと出ないんだろうか?それともH2Oとして理解して念じないとだめか?


水蒸気のイメージをしてみるが、これもだめだった。

次に水滴のイメージをしてみる。

すると顔に一滴の水が落ちてきた。

やった!ちゃんとイメージをすれば出てきたぞ!


心の内で一人ではしゃいでいた俺の意識はそこで途切れてしまった。



意識が戻った俺はステータスを確認した。すると魔力が2に増えていた。

魔法を使ったからか、魔力切れから回復して魔力が増えたんだなと俺は推察した。

筋トレだって筋肉を使ってこそだもんな。筋力は筋トレすれば上がるのかもな。魔力も使ってこそ上がるってことなのかもな。

じゃあ体力はこれがなくなれば死ぬってことなのかもな。1とか即死じゃねーか!はやく体力を上げないと俺は死んじまうじゃねーか!


赤ちゃんのうちは魔法しかできないし、とにかく魔法についてもっと色々と試してみるしかないか。



そして月日は流れ、

アークトク ヴィランは6歳になった。


6歳になるまでに俺はこの世界の情報を把握していた。

この世界は俺の前世で言うところの貴族社会で、普通に奴隷だったり平民だったりとかが居るし様々な種族が居るらしい。森には魔物が居たり、試練の塔っていうでっかい塔や、迷宮ダンジョンなんかもあるみたいた。


この世界はなんて素晴らしいんだろうか。

まさに俺にとっては天国そのものだ。前世では退屈すぎて死にそうだったけど、今世では幸せすぎて死にそうだ。


魔法についても結構勉強した。家が侯爵家ということもあり金持ちだったため、専属の家庭教師をつけてもらい魔法について教えてもらっていた。


この世界の魔法は火、水、風、土、光、闇の6属性に別れていて、人によって使える属性が限られているみたいだ。俺の属性はまだ決まっていない。この世界では6歳になった頃に神殿で神からの祝福を受けて属性が開花するみたいだ。そして今日ようやく神からの祝福を受ける。まぁだいたい想像はつくけど。


かなり高齢の司祭に呼ばれた俺は神の像がある前に片膝をつき頭を垂れた。


「これより、アークトク ヴィランの魔法適性を決める祝福を神より賜る」


「神よ我らに祝福を与えたまえ」


高齢の司祭がそう言うと神の像が発光し、そして俺も光に包まれた。


「ステータスを確認してみるのじゃ」


促された俺はステータスを確認する。


名前 アークトク ヴィラン

性別 男

レベル【1】

職業【子供】

体力 60

筋力 60

魔力 2190

スキル【言語理解】【全魔法適性】

称号【転生者】


「どうじゃ?どの魔法適性がスキルに出てきたかの?」

「我が息子ヴィランよ、どうだ?」


うわーやっぱり、これはお決まりの展開で転生者は全属性使えますみたいな感じじゃねーか。それで俺はどう答えたもんかな〜。


①素直に全属性使えることを打ち明ける

②使える属性を偽る


やっぱりこれは全属性使えることは隠してるほうが面白そうだし、お決まりの展開だよな〜。


「はい。父上、闇魔法適性と出てきました。」


「うむ。それでこそ我が息子だ、この儂と同じ闇魔法適性とな。ハッハッハ」


「さすがはヴィランだわ〜!」


俺の親父と母さんめっちゃ喜んでんじゃん。ほんとは全魔法適性なんだけどな〜。全属性使えるって知った時には腰抜かすんじゃないか?


「これからは儂が闇魔法について教えてやる。我がアークトク侯爵家に伝わる秘術もな。」


「ありがとうございます。」

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