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集結した仲間達

 翔馬と武文が禁を犯して帰国させた理由も目的もわからぬままついていくことになった青山一家は、やがて1つの部屋に到着した。

 ブリーフィングルームだ。中には何人かいるらしく、話し声がする。


 まだ軍の会議中なのでは? 本当にここなのか尋ねようとしたが龍は尋ねようとしたが、そうする前に翔馬はかまわず扉を開けた。

 そこにいたのは――


「ようやく来たか。待ちくたびれたぞ。雲雀」


「久しぶりだね。青龍君。いや、今はただの龍君だったか」


「人志さん! それに、京士郎さんも!」


「私達もいるわ」


「海姉弟まで……」

 彼らだけじゃない。京士郎と無事結婚を果たした蒼子やここに元々所属している恋、それに、武文の帰りを利口に待っていた愛花や、帝虎や十三、紅花といった雷ファミリーの面々までいる。

 懐かしい面々との再会に、龍達は心から喜ぶが、本題を忘れたわけではない。執念深い黒猫と朱雀は特に。


「……で、武文君? いいかげん説明してくれる? これ、どういうこと?」


「せやせや! 武文! あんたえぇかげんにしぃや。イツモイツモウチラヲ、フ・リ・マ・ワ・シ・テ! ジブンダケ楽シサラシヨッテカラニィッ!」


「ひ、雲雀、そのカタカナ怖い」

 旦那さえもたじろがせる雲雀の怒気と圧と言い回しに、武文は恐怖を抱きつつも、


「ま、まぁ、気持ちはわからなくもないけど、今回は僕だけの責任ってわけじゃ……」

 と、この期に及んで言い訳をしようとした。


 それを見かねたのだろう。彼を弁護すべく、1組の男女を連れた人物が隣の部屋から現れた。


「そのボウズの言う通りだ。今回、お前らをこんなとこまで来させたのは、俺らなんだからよ」

 その人物とは、E・Cの一件で仕事を依頼してきた陸軍元帥・東條岩男だった。傍らには樹海でお世話になった渓とアレックスもいる


「ん? あ! あなたは東條さん!」


「よう! 元気そうだなぁボウズ。いやー、あん時は助かったよ。何せ、仕事だけでなく、恋のキューピット役までしてくれたんだからな。あと1日遅かったら、中佐に見合い写真を渡してたところだったぜ」


「東條元帥、この場でそういった話は……」

 相変わらず堅物感はあるが、否定しないところからして、2人の仲は円満のようだ。

 アレックスいわく、近々、親と祖母に紹介し、同棲を開始するつもりだそうだ。どこで暮らすかや式の日取りといった細かいところはまだ決まっていないが。


「幸せそうで何よりです」


「だな。あ、そういや翔馬。他の連中は?」


「フローラ嬢とルドルフさんは、プライベートジェットでこちらに向かってるそうなので、まだかかりそうですけど、大牙と透美さんの方は、もう間もなく着く頃かと」

 なんてことを言ってると、大牙と透美を迎えに行っていた朋美と飛鳥が2人を連れて入ってきた。噂をすれば影というやつである。


「翔馬さん。お連れしました」


「ご苦労さん」

 まだいない協力者もいるが、少なくともこれで、死獣神メンバーは全員集合である。

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