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最終兵器 お披露目

 それから数時間後。集合場所である玄関前で、雲雀はイライラを募らせていた。

 時刻は午後5時。ペガサスが言っていた完成予定時間を大幅に超過していたからだ。


「お待たせみんな」


「遅すぎやっ! 何時間待たす気やねん!」

 悪びれもせず現れたペガサスと龍と大牙と十三とルドルフに、雲雀は怒りを爆発させる。


「ごめんごめん。最終調整と、龍君からの頼み事がちょっと手間取ってね」


「龍からの? こんな時に空気も読まずに、このドアホ龍が……いったいどんな面倒事頼んだんや?」

 事と次第によっては許さないと言いたげな鋭い視線に、龍はしどろもどろになる。


「あ、後で言うよ。今言ったら、雲雀に壊されそうな気がするし」


「あ?」


「まぁ、そこら辺も気になるところだろうけど、まずは新装備の発表といこうか」

 ペガサスはそう言うと、時間をかけて製作した自信作を紹介し始めた。


 装備は全部で5つ。

 1つ目は、ルドルフと共同開発し、フローラの耐火アーマーの背部に新たに取りつけた花弁状の発火剤・フラメ・ブリューテンブラット。

 皮脂や血液に触れただけで高温の炎となる代物であり、フローラの技のレパートリーを増やす役割を果たしている。


 2つ目は改良された朱神(ヴァーミリアテナ)

 性能は基本的に変化していないが、これも背部に朱雀の翼という液体金属の刃を形成できるように改造されており、背後からの不意討ちにも対応出来るようになった。


 3つ目は朱雀旋裂棍(すざくせんれつこん)という名の新型ブレードトンファー。

 重量は雲雀が使っていた初期型のより遥かに重く、扱いが難しくなったが、刀身が摂氏4000℃まで熱されることで、堅い装甲や分厚い皮膚に覆われていても、容易く溶断できるようになった。

 加えて、刃の反対にある打撃部分にあたるところには、ショットステークが取りつけられており、グリップの引き金を引くことで、大型の杭が射出されるようになっている。


 ちなみに、この武器を作った際の副産物として、ヒートブレードトンファーも作られており、こちらは人志用となっている。

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