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青龍復活

 思いがけない展開で時間をとられた分、これ以上悠長にはしてられない。突入メンバーは、すぐさま行動を開始した。

 そのためには、まず、やらなければならないことがある。


「芹さん。例のやつ、お願い」


「うん……青山君。昨日はごめんなさい。私、もう逃げないし、目も逸らさない。青山君なら叶さんを救えるって、私、信じてるよ。だって……『青山君は私の恩人、青龍だから』!」

 強い思念を込めて芹が言った直後、龍の体の奥底から気が発せられ、瞬く間に龍は青龍としての姿と力を取り戻した。主人公にして死獣神のエースキラー・青龍の復活である。


「ありがとう井川さん。その期待に……応えてみせる!」

 感謝を述べた青龍は、シェンロンスラッシャーで床を叩くと、それを耳の裏まで振り上げた。

 攻撃の前兆だと悟ったデミ・ミュータント達は、やられる前に倒そうと、一斉に襲いかかる。


「かまうな龍! 景気づけに1発かましたれ!」

 朱雀からのエールに青龍は応えると、向かってくる敵に動じることなく、シェンロンスラッシャーの刃に炎と電気とドラゴンの気を溜めた。

 そうして、チャージが完了し、十分に引きつけたところで、


「……(そう)(りゅう)(せん)()ーっ!」

 と、叫びながら、シェンロンスラッシャーを振り抜くと同時に、かつて和歌山で黒猫とやった連携技のトドメと同じ、螺旋状の混合エネルギー波を放ち、前方の隔壁ごと敵を一掃した。

 復活早々とは思えない強烈な一撃。その圧倒的な破壊力も然ることながら、注目すべき点は他にもある。


「どう? 使ってみた感想は」


「信じられないけど、嘘みたいに軽い」


「だろうね」

 欠陥品の烙印まで押された重さがないなんて、俄には信じがたいだろうが、これもまたエンジェメタリウムの特性である。


 エンジェメタリウムは、通常時こそ超重量かつ超硬度のため、加工しづらい素材だが、ひとたび光や精神力、一部の気等といったエネルギーを外部から伝導させると、軽量化し、加工しやすくなる。

 1度加工し、微弱でもいいから、常時エネルギーさえ纏っていれば、最高クラスの装備になる。それがエンジェメタリウム製の装備なのである。

 加えて、シェンロンスラッシャーには龍鱗が混ざっているため、従来のエンジェメタリウム製の武器よりも耐久性が高い。まさしく神龍の刃の名に相応しい武器と言えるだろう。


 その凄さを体感し、ペガサスから素材についての説明を受けた青龍は、あまりの出来の良さに舌を巻く。


「さ、呆けてるヒマはないよ。みんな、今の内に」


「あ、そうだね。それじゃ、みんな。また後で」

 ハッとした青龍はそれだけ言うと、芹の能力で道を開けてもらい、黒猫が千里眼で導き出した最短ルートを記したメモを受け取って、先行した。


 監禁されていた面々と合流したら、5階の所長室に乗り込み、京介を確保または殺害して、野望を終わらせる。その目的だけを見据えて――――

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