状況説明
それから約3時間後の午前11時半頃。3人から相談を受け、とある場所に出かけていたペガサスは、帰ってくるなり、戦えるメンバーと岩男をブリーフィングルームに集めた。
「みんな、集まったね?」
「うっす」
「それでペガサスお兄ちゃん。未来お姉ちゃんがどうなってるかわかったの?」
乙女からの問いにペガサスは肯定する。
「うん。ある人物のおかげでね。結論から言うと、やっぱり彼女は捕らわれていて、敷島に反対している他の科学者や、宙君と美夜さん、それと瞳と零と一緒に監禁されている」
ペガサスからの報告に、一同はやっぱりと思うと同時に、宙や瞳達まで捕まっていることに耳を疑った。
彼らや未来が捕らえられているのは、高野山の近くにひっそりと建つ敷島一派のラボ。建物内には、源士郎や黄泉といった要注意人物の存在は確認されなかったが、京介の同志と思われるデミ・ミュータントや科学者が大勢いて、防衛システムも常に稼働している状態だそうだ。
京介一派の貴重な拠点だから、守りを固めているのは想定内。そこに関しては、誰も臆してはいなかったが、事前に知ってるのとそうでないのとでは、気構えが違う。情報提供者はなかなかいい仕事をしてくれたと言えよう。
「それにしても、よくわかったね。これだけの情報をこの短時間でかき集めてくるなんて、その人、いったい何者? かなり凄腕の情報屋みたいだけど」
気になった柚が尋ねると、ペガサスはフッと笑って、
「情報屋じゃないよ。未来さんの居場所にせよ、防衛設備の状況にせよ、僕に教えてくれたのは、拘置所の中にいる紗那さんだ」
と、答えた。
思ってもみなかった協力者の名前に、龍達は驚きつつも、合点もいった。超聴覚能力を持つ紗那だからこそ為せる業だ。
おそらく、先の事件の罪滅ぼしの気持ちがあるだろうが、理由はどうあれ、紗那が協力してくれたことに龍は心から感謝する。




