白と珈琲と傷
家を出てから何度の夜を越したのか
数えるのを辞めた日、彼女は路地裏から出ていた。
生活とすらいえないそれに限界を感じた時、一枚の紙が手元に、冷たい風にのって飛んできた。
何が書いてあるのかは分からなかった。しかし唯一読める文字に微かな期待を持って、彼女は歩みだした。
「…ごはん」
これは少愛を取り戻す物語。
数えるのを辞めた日、彼女は路地裏から出ていた。
生活とすらいえないそれに限界を感じた時、一枚の紙が手元に、冷たい風にのって飛んできた。
何が書いてあるのかは分からなかった。しかし唯一読める文字に微かな期待を持って、彼女は歩みだした。
「…ごはん」
これは少愛を取り戻す物語。
プロローグ
2023/03/31 04:01