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冒険者が仲間になった

翌朝、目を覚ました俺は支度を整えた後、朝食を食べるために食堂へと向かった。そこには既に2人の姿があった。「おはよう」


「おはよう、三月」


「おはようございます、三月さん」


俺は席に着くと、料理を注文した。待っている間、雑談をしていると、「よう!お前らも今から食事なのか?」という声と共に、ガタイのいい男が現れた。その男は、昨日の夜に酒を一緒に飲んだ相手だった。


「おっ!あんたらもここで食うのか?」


「あぁ、そうだが?」


「そうか!なら、俺も座らせてもらうぜ!」


そう言って、男は俺の隣に座ってきた。


「自己紹介がまだだったな!俺はアルヴィンって名前だ。気軽にアルと呼んでくれ!」


「俺は三月だ。こっちは……」


「アリシアよ」


「おう!よろしくな!ところで、お前らはどこから来たんだ?」


「ここからずっと北にある街だ」


「へぇ〜!結構遠くの街なんだな!まぁ、冒険者は色々なところに行くもんだから、当然っちゃあ、当然だけどな!」


「そういうものか?」


「あぁ!そうだ!それより、三月はどうしてこの街に来たんだ?」


「それは……」


俺はどう答えれば良いのだろうかと考えを巡らせた結果、正直に話すことにした。


「実は俺達は、ある人物を探している。そのために、旅をしながら情報を集めている最中だ」


「ほぉ!そりゃあ面白そうだな!俺も仲間に入れさせてくれ!」


「別に構わないが、理由を聞いても良いか?」


「それはな……ただの暇つぶしさ!」


アルは笑いながら言った。


「おい!冗談はよしてくれよ!」


「わりぃ、わりぃ。理由は簡単だ!強いやつと戦うためだ!」


「なるほどな」


「それに、俺がいれば百人力だろ?だから頼む!入れさせてくれないか!?」


アルは手を合わせて頼み込んできた。


「まぁ、断るつもりは無いから安心しろ。これからよろしくな」


「ありがとうな!本当に助かるよ!」


こうして、俺達のパーティーに新しいメンバーが加わった。


そして、アルヴィンの詳細な鑑定を行った。《鑑定のレベルが上がりました》


《ステータス》


【名 前】アルヴィン・フォン・セレンセン


【年 齢】20歳


【レベル】44


【体 力】2000/2000


【魔 力】3500/3500


【攻撃力】4000


【耐久力】3000 【素早さ】2500 【知 力】3800 【幸 運】50


【スキル】剣術LV.8 身体強化LV.4 火魔法LV.3 風魔法LV.2 土魔法LV.1 水魔法LV.2光魔法LV.2 闇魔法LV.2 無属性魔法LV.3


【ユニークスキル】豪腕 剛脚


【称号】剣聖 拳闘士 武闘家 剣士 格闘家


「おぉ!凄いな!流石は冒険者だな!」


「いやいや、それほどでもないさ」


「いやいや、謙遜するなって!この歳でこれだけの力を持っていりゃあ、十分すげえよ!」


「そうかしら?」


アリシアはあまりピンときていないようだ。


「あぁ!そうだとも!だって、この年齢でここまでの力を持っているなんて普通はありえないからな!」


「そうなんですか?」


「当たり前だ!この世界では、成人したとしても、大体の奴がレベル10前後しかない。なのに、お前さんはもうすでに40を超えている。これは、かなりの実力者である証拠だよ!」


「そ、そうですか」


アリシアはかなり戸惑っている様子だった。


ギルドに行って3人の登録を行う為にカウンターに行った。「すいません、今日この都市に来たのですが、冒険者の登録を行いたいのですが可能でしょうか?」


「はい、大丈夫ですよ。それではこちらの書類に必要事項を書いてください」


俺は書類を受け取り、記入を始めた。しかし、文字が読めないので、2人に読んでもらいながら書くことになった。


「よし!これで良いだろう」


「はい、確認しました。それでは、カードを作りますので、少々お待ち下さい。あっ、その前に皆さんのカードを預からせていただきますね。もし紛失された場合は再発行にお金が掛かりますので気をつけて下さい。それと、犯罪行為などが発覚した場合、カードは没収になり、ランクも降格されてしまいます。また、カードの情報を改竄することは出来ません。よろしいですね?」


「はい、わかりました」


「それではまず三月さんからお願いします」


「はい」


俺は渡された水晶に手を当てた。すると、俺の手から出た光がカードに吸い込まれていった。


「はい、結構です。次にアリシアさんの番です」


アリシアも同様にして、受付嬢に渡した。


「次はアルヴィンさん、どうぞ」


「おう!」


アルヴィンも同じように手を当てると、やはり俺達と同様に光が吸収されていった。


「はい、結構です。最後に三月さん達は、ギルドの説明は受けられますか?」


「いえ、特に受けるつもりは無いのでいいです」


「分かりました。説明を省くことができて助かります。それと、これが三月さんのカードとなります」


俺達は受け取ったカードを見た。そこには、名前や職業、ランクなどが書かれていた。


「何か質問はありますか?」


「いえ、ありません」


「私も大丈夫よ」


「そうですか。ならこれで終わりです」


「ありがとうございました」


俺達は冒険者になるための登録を終えた。


「これからどうするんだ?もう、日が暮れてきたし、宿でも探すか?」


「そうだな。とりあえず、明日はこの街の冒険者に聞き込みをしてみるか。それで、何も情報が得られないようであれば、明後日に出発しよう」


「了解!」


「分かったわ」


俺達は宿を探すために歩き出した。


「ここなんか良さそうじゃないか?」


俺達が選んだのは、少し高級感のある宿屋だ。


「そうだな。ここにするか」


「やったー!久々だ〜!」


「ふぅ……良かった……」


アルは喜んでいたが、アリシアは安堵していた。


「じゃあ、早速入ろうぜ!」


「待ってくれ。先に支払いをするから」


「おっ、わりぃ」


俺達は中に入り、店主に話しかけた。


「すみません、部屋って空いてますか?」


「はい、空いておりますよ。一泊銀貨1枚となっております」


「えっと、3人なので6日間分支払えば良いんですよね?」


「はい、そうですよ」


俺は財布を取り出し、金貨を出した。


「えっ!?ちょ、ちょっと!お客様!」


「ん?どうかしましたか?」


「こ、こんな大金を持ち歩いているんですか!?一体何があったらそんな事になるのですか!?」


「あぁ、これのことですか?まぁ色々とあったんで、気にしないで下さい。それより、早くお会計をしましょうよ」


「え、あ、はい。それでは、こちらが部屋の鍵になりますので、無くさないようにお願いします」


「はい、分かりました」


俺達は荷物を置き、晩飯を食べに向かった。


「今日は何食べる?」


「私はなんでも構わないわよ」


「う〜ん、俺は肉が良いかな」


「そうか。じゃあ、ステーキ屋に行くとするかね」


俺達は、ステーキ屋に入って注文をした。


「へい、お待ち!」


「きた!」


「美味しそう!」


「頂きます」


俺はナイフとフォークを使って切り分けようとしたが、上手くいかないので諦めて手で掴み、そのまま食べた。


「うん!うまい!やっぱり、肉は最高だね!ほら!2人も食べろよ!冷めちまうぞ?」


「そ、そうだな」


「お腹すいた〜」


2人はステーキに齧り付いた。そして、その味に魅了されたのか、凄い勢いで平らげてしまった。


「ふぅ……満足した」


「うまかったな。よし、それじゃあそろそろ寝るか」


俺達は眠りについた。


翌朝、朝食を済ませてからすぐに情報収集を開始した。しかし、6日間で有力な情報は得られなかった。


「仕方ない。出発するか」


「そうだな」


「やっと着いた!」


3時間程歩いたところで、大きな街が見えてきた。


「あれが隣の国王都か?」


「多分そうだと思うぞ」


「やったー!久しぶりのお風呂に入れる!」


俺達は門まで行き、手続きを行った。


「身分証はあるか?」


「ギルドカードなら持ってます」


「見せてくれ」


「どうぞ」


「……ランクはEか。お前達のような子供がどうしてこんなところにいるんだ?」


「色々ありまして、とりあえずギルドで仕事を探しに来ました。」「そうか。だが、今は忙しい時期だからな。仕事を斡旋できるかどうかは分からないぞ」


「いえ、構いません。ありがとうございます」


俺達は門を抜け、街中に入った。


「さて、まずは宿を確保しないとな」


「私、もう疲れたわ……」


「俺も……」


「なら、この近くにある宿にするから頑張ってくれ」


俺達は宿を見つけ、チェックインをして部屋に入ると、アリシアはすぐにベッドに飛び込んだ。


「はぁ〜気持ちいい〜」


「俺も休んどくか」


俺とアルヴィンは椅子に座って休憩をとった。


「そういえばさ、三月のステータスってどんな感じなんだ?」


「そう言えば、確認してなかったな」


俺は自分のステータスを確認した。


名前:【覇王】天川 三月


性別 :男


種族 :ヒューマン


年齢 :18歳


レベル:246


職業 :〈超絶成長〉


体力 :1000000/10000


魔力 :509000


攻撃力:26000


防御力:12000 敏捷力:3300


知力 :100


精神力:100


運 :10000


SP :0 スキル 《絶対感知》《完全解体》《超高速再生Lv.MAX》《全言語翻訳可能》《無限アイテムボックス》 称号 《究極のチート》 効果 ステータス+100% 経験値取得+50% 獲得SKILL 《火魔法Lv.1》 《水魔法Lv.2》 《風魔法Lv.3》 《土魔法Lv.4》 《光魔法Lv.1》 《闇魔法Lv.1》 《雷電魔法Lv.1》 《氷結魔法Lv.1》 《聖炎魔法Lv.1》 《蘇生魔術Lv.1》 加護 女神の加護(全能力+500)《龍脈脚》《鑑定Lv.6》《偽装Lv.7》 装備 魔剣グラム・偽 STR+15000 AGI +10000 耐久∞ 特殊効果 【不壊属性】


状態異常付与 【自動修復機能】


その他 【次元収納】【所有者固定】


「は!?」


「どうした?」


「いや、ちょっと待ってくれ。なんで俺のステータスがおかしいことになってるんだよ!」


「あぁ、それは俺にも分からん」


「そうか。まあ、別に良いけどな。とりあえず、冒険者ギルドに行ってみるか」


「そうだな」


俺達は宿を出て、冒険者ギルドに向かった。


受付嬢に話しかけると、ちょうど手が空いていたらしく、すぐに対応してくれた。


「こんにちは。本日はどのようなご用件でしょうか?」


「仕事を探しに来たんですけど、何かありますかね?」


「少々お待ちください」


そう言うと、彼女は書類の山を漁り始めた。そして、一枚の紙を取り出した。


「今ある中でオススメの依頼はこれですね」


そこにはこう書かれていた。


『ゴブリンの集落の破壊』


報酬 金貨10枚 場所 王都より南へ5kmほど行ったところにある森。


「これ、討伐じゃなくて破壊ですよね?」


「はい。最近、集落の規模が大きくなってきており、このまま放置しておくと他の街にまで被害が及ぶ可能性があるため、依頼を出しました」


「なるほど。ちなみに、ゴブリンってどれくらいの強さですか?」


「平均してDランクの冒険者が4人いれば倒せる程度です」


「分かりました。それ受けますよ」


「ありがとうございます!では、詳しい話は明日させていただきます!」


こうして、俺達は依頼を受けることになった。

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