異世界で自由に過ごす
神様の手違いで、異世界に転移する事になった。転移した場所は、何と魔王城の玉座の間! いきなりラスボスの部屋である。
だが俺は勇者ではないし、勿論主人公でもない。
たまたま転移された場所に魔王が居ただけ……
普通なら、そのまま殺されてしまうだろう。
しかし俺は運良くというか、不幸にも? 魔王を討伐した事になってしまったのだ。
まぁ本当に倒した訳でなく転生した事を話したら同情されて、そのままお友達に……
そもそも何故俺が、この世界に呼ばれたのかと言うと、それは魔王城の地下深くにあるとされる『世界樹の種』を手に入れる為だった。
その『世界樹の種』とは、全ての生命を司ると云われる伝説のアイテムなのだ。
そんな超貴重な物を、なぜ俺なんかが手に入れる必要があるかというと、実は人間側が大地を自然の摂理を無視して、生活してた為、この星がボロボロになっていた。このままではあと数年も持たないらしい。
そこで神は、この星を救う為に俺を転生させたという事だ。
まぁ俺は、そんな大それた使命なんて背負ってないけどね。
でも魔王達や魔族達は皆んな良い奴ばかりだし、人間の国より全然住みやすいから気に入ってるんだけどね。
それにしても……
「ふぅ〜疲れた〜」
もうそろそろ夜中の1時くらいかな? 今日は色々あったな〜。
まさか転生して、魔王と友達となり、『世界樹の種』を手に入れて今は、魔王城で1部屋でベットで横になっている。こんな事になるとは思わなかったよ。
まだ高校生なのにな。
まぁこの世界で生きていくしかないんだろうけどさ。
明日は何しようかな?まずは朝起きてから、朝食を食べて、それから街に行って買い物とかしようかな? 取り敢えず、今日はもう寝よう。お休みなさい。