遅刻しない方法(英国式)
イギリスの首都ロンドンで、クリケットの試合が予定されていた。
ところが、片方のチームがまだ球場に到着していない。
このままでは遅刻だ。今日の審判は厳格な人物なので、不戦敗になるかも。
まだ到着していないチーム、そのGMは決断する。
こうなったら、最後の手段だ。個人的な人脈を使って、英国王室にお願いする。
このお願いを王室は快諾した。
すぐさまグリニッジ天文台に電話をかけると、
「グリニッジ天文台の時計をすべて、一時間戻しなさい!」
グリニッジ天文台はイギリスの標準時を司っているので、これでイギリスの標準時は「一時間巻き戻された」ことになる。午後二時だったのが、午後一時に。
それに合わせて、試合開始の時刻も「一時間ずれる」わけで・・・・・・。
さらに「ビッグ・ベン」の時計や、「バッキンガム宮殿」の時計、「ウェストミンスター寺院」の時計、「ウェストミンスター大聖堂」の時計、「タワーブリッジ」の時計、「キングス・クロス駅」の時計も、午後二時から午後一時に変更してもらう。
国民は多少ざわついているみたいだが、細かいことは気にしない。サマータイムみたいなものだと割り切ってもらおう。
この裏技によって、おくれていたチームは「試合開始の時刻」までに、球場に到着することができた。
こうしてクリケットの試合が問題なく行われる。
ただし、グリニッジ天文台は「イギリスの標準時」だけでなく、「世界の標準時」も司っている。
世界中がざわついた。
次回は「チェコ」という国のお話です。




