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あそびの詩

心象

作者: 浮き雲

開きたきこころの部屋は、頑なに閉ざしてありぬ、きみの記憶を



覗き込む一羽の(からす)


意志を告げぬ黒い目の中に


閉ざされた廃墟の窓の漆黒の闇


ひび割れた此岸の(かたわ)らに


啄まれる人形の夢は零れ落ち


廃園は腐土に穢れる




光射す色絵硝子ステンドグラス


彩りに沈む十字架の足元に


聖書の新たなる約束は打ち捨てられて


なお暗き祈り家に


とどまり消えず、滲んだままの懺悔の香り


ゆらゆらと、こころ惑わす




打ち合わすギヤマンと白磁の肌


みすごした予兆に宿る、微かな亀裂


割れて切る縁とくちびる


くちびるの端の血とともに


飲みくだす葡萄酒に溶けて、匂いたつ嘘の芳香(かおり)


いまもまだ、我を惑わす





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