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全ての始まり

 この作品を見て、不快にさせたら本当にすみません……。

 煌々と輝きし太陽。そのもとにある草原。

 そこで、俺──剣士・テルグ・ヒルトは、所属する冒険者パーティ『英雄となりし騎士団』のリーダーである金髪の優男──ガラロットと揉めていた。



「ハッ! だからさ、お前は『英雄となりし騎士団』から追放だって言ってるだろ! 無能な猪武者!」


「何故だ、ガラロット! 自分で言うが、俺は何も大事おおごとを起こしてはいないだろ!」



 ガラロットの追放宣言に、真っ向から反論する俺。

 そして、そんな俺をさげすむかのような眼差しで見つめる黒髪且つ同じく優男な賢者・ヘストルと俺の幼馴染でもある青髪ツインテールの少女剣士・シャーサの姿もあった。

 やめてくれ。そんな眼で俺を見ないでくれ。


「あのさァ。お前ホント、シャーサの下位互換なんだよね。同じような役割の人間、しかも下位互換はウチにはいらないんだよねェ。だからさァ、出ていけよ」


 ふざけた口調から、一気に氷のように冷たい声色で俺をののしるガラロット。


「何故だ……何故なんだ……なぁ、シャーサ、何故なんだ……?」


 俺は縋る思いで幼馴染のシャーサに問う。

 しかし、返ってきた言葉は──



「無様ね。英雄になれない剣士」



 ──非常に、残酷なものであった。


 それを聞いた俺は、ショックで膝から崩れ落ちる。

 そして崩れ落ちる俺の腹を──ガラロットは悪意を込めて蹴り飛ばした。


「カハッ───!」


 蹴り飛ばされたことにより、肺を伝って口から空気が漏れ出る。


「じゃあな、無能剣士!」


 「ハハハハ!」とガラロットは高笑いを発し、俺をだだっ広い草原の中に置いていくパーティメンバーたち。


 捨てられたのは──やはり、俺に実力が無かったからか……。

 嗚呼ああ、なんて、残酷な世界なんだ……。

 正直、ざまぁ系では何番煎じなのでしょうね……。

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