表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吐出口  作者: 鈴木
94/5669

吠え癖

 前に住んでいた家の隣に住む親戚が犬を飼っていて、これが躾がなっておらず、夜中に遠吠えや騒々しく吠え立てることが度々あった。

 その日も、いいほど夜が更けた頃にワンワンと執拗に吠え続けていたので、流石に父親が苦情を言いに隣家へ行ってみたら、どうも様子がおかしい。

 何事と窓から覗いてみれば、家の前の畑に人がいるようで、その不審者に向けて吠えていることが分かった。

 こんな夜中に、と不穏なことこの上なかったが、幸い?相手は不快極まりないもののただの酔っ払いで、警戒心や緊張感は一気に薄れた。

 しかし、危険はなくともやはり酔っ払いは迷惑以外の何ものでもなかった。

 犬の吠え声に対して大声で悪態をつきつつ、その酔っ払いが次にとった行動は、近くに止めてあった我が家か隣家かは忘れたが、どちらかの車に勝手に乗り込むという迷惑行為だった。どうもドアの一つに鍵が掛かっていなかったらしい。

 出て行けと二家の男性陣が怒りをぶつけるが、理性のふっとんでいる傍若無人な酔っ払いがきく筈もない。

 結局、警察官を呼ぶ羽目になった。

 この件は隣家の犬の吠え声がきっかけだったわけだが、だからといって番犬たりえたかは疑問だった。そもそも犬が吠えなければ酔っ払いが畑に侵入して隣家へ近付こうとしたかも怪しく、その後の車での籠城も起きなかった可能性が高い。

 大体、夜半の吠え声は我が家だけでなく近隣住民にとっても迷惑だっただろう(主語が大きいか? 義務を果たさず権利だけを求めるタイプの犬好きには不寛容を責められそうだ)。


 犬を飼うならその辺りの躾はきっちりやってほしいものである(出来ないのなら初めから飼わない……という選択が出来る人間は、そもそも誰に言われるまでもなく飼っていないか)。当時の裏の家の飼い猫宜しく、犬は吠えるものだ、で済まされたのでは堪らない。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ