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吐出口  作者: 鈴木
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処方

 今、持病でかかっている病院の医師は、薬の出し方に適当なところがある。

 大学病院なので、毎年のように担当医師が変わるのだが、今の医師になる前の人は、皆、前の医師が処方していた薬を継続して出すか、自分の治療方針に合わせて変更する場合はきちんと事前説明をしていた。だが、今の医師に初めて変わった時、説明もなくいきなり全ての薬を止めてくれた。止めただけで、代わる薬は何も出してくれなかった(薬なしでどうにかなる、自然治癒するような病気じゃない。それで直るなら何十年も病院通いをしていない。××商法はいつの時代にもあり、病院での治療の先の見えなさ、一進一退具合に業を煮やして安易に手を出したこともあったが、日常生活に支障を来すほど悪化して、結局病院の世話になっただけだった)。

 以降、診察時の説明と処方される薬の数が合わないことが時々あり(薬剤師のミスもあるのだろうが、流石に全部が全部ではない。一、二回、医師に確認したことがあり、カルテの記録が前回医師の口にした数と合っていなかった。当人はすっかり忘れていたが)、中でも一番困ったのは、薬に添えられている説明書に、長期の服用を続けている途中で突然飲むのを止めるとショックを起こすことがある為、症状がよくなったように感じても自己判断で飲むのを止めないように、という注意書きのある飲み薬の数が次の予約日までには足りなかったことだ。

 私が迂闊だったと言われればそれまでだが、醜い言い訳をするなら、今まで数が合わなかったのは袋を開ければ一目瞭然な塗り薬のみで(大抵は一本多い程度だったので、殆ど放置していた)、飲み薬の数を一々次の予約日までの日数分あるかどうか数えてはいなかったのだ。その為、足りないと気付いたのも、数週間経って、残りの薬の数が少なくなった頃だった。


 余談だが、この医師、抜糸で糸の一部を抜き忘れたこともあった。

 家に帰って、夜、指示通りに患部を洗おうとガーゼを外して初めて気付いた。

 翌日、病院へ電話をして事情を説明し、その日の内に残りも抜いてもらったが、この場合でも治療費(再診+抜糸)はきっちり取られたのが解せなかった。小さな患部で、一度で全部抜けるものを医師のミスで抜き忘れたのに、その抜き忘れの処置にも料金が発生するとは。最初の抜糸の時に払った費用は当然、全部抜いたこと前提の額だったし、その時全部抜いていれば再診する必要もなかった。






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