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吐出口  作者: 鈴木
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迷惑駐車

 私の通っていた大学は近隣住民にすこぶる評判が悪かった。

 一つには、朝の通勤通学時間帯、市バスを市内外から来る大学の学生達が占拠してしまい、地元の住民が乗れなくなってしまっていた為(これを致し方ないと言ってしまえば火に油か。大半の学生はこちら側で、私もこちら側だった。ただ、乗れないのは住民だけではなく、学生も既にぎゅうぎゅう詰めで乗る余地もないバスを諦め、バス停から大学まで歩くことがそれなりの頻度であった。時間に余裕があれば)。

 もう一つは、ところ構わずの路上駐車を一部の学生がしたい放題だった為。

 大学は一応、自動車通学は禁止にしていた。しかし、大学に入った途端、親が子供に車を買い与える類いの家庭の者は、ほぼ校則を無視して自動車通学をしていた。

 当然ながら禁止されているので大学の敷地内に駐車場などないし、そもそも入る前に守衛に止められる。では乗ってきた車は何処に止めるのか?

 一番多かったのは大学そばの農道だ。田んぼに沿って走る舗装されていない道路にびっしりと迷惑駐車の列が続いていた。はっきりいって田んぼの持ち主には邪魔以外のなにものでもなかっただろう。

 更に質が悪くなると、住宅地にある個人の家の玄関前に、住民の自動車の出入りを遮る形で堂々と駐車して登校していた。

 中々に恥知らずな行為で、それでよく何食わぬ顔で授業に出席出来るものだと不思議で仕方がなかった。

 この手の悪行は当たり前だが近隣住民から苦情がくる。そしてその抗議の手紙は時折入り口前の掲示板に張り出された。私が知っているのはその為だ。いや、掲示されていたのだから学生の大半が知っていただろう、部外者も当事者も。よほど腹に据えかねていたのだろう、読むに耐えない悪口雑言のものもあった。

 だが、そこまでされても、一部の学生の自動車通学、迷惑駐車は絶えることがなかった。大学もまともに対処をする気がないのか、口頭や文書で注意するだけで路駐されている車は放置し、罰則もあるんだかないんだか判然としなかった。






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