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吐出口  作者: 鈴木
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書店

 昔、両手の指も掌も甲も全ての皮膚が爛れて、包帯でぐるぐる巻きにされていた時期がある。その内のある日、病院で処置を受けた帰りに、どうしても読みたい本があって書店へ寄った。

 結構大きな書店で、本が見つからず店員に聞いて該当の棚まで連れて行ってもらったのだが、数冊になる購入希望の本を、当然ながらレジへ代わりに運んでもらうことは出来なかった。包帯で両手が塞がれ、まともに物が持てない状態なのは一目瞭然だったが、そこまでは業務外、甘ったれるな、ということだったのだ。そもそも自力で本が持てない状態で書店へ来るな、だろう。

 結局、両腕に抱え持つ形でレジへ持って行って会計を済ませ(札を出すくらいは出来たが、つりの小銭はトレーに置かれては掴めないので財布に直接入れてもらった)、一枚の大判の紙袋に入れられた数冊の本をやはり胸に抱え持つ形で持って帰った。我ながら我慢の足りないアホなことをしていたな、と思う。完治するまで待てば良かったのだ。

 今なら通販のおかげで店頭へ行かずとも家で受け取れるので、良い時代になったと思う。……まあ、それ以前に、もう本は買わなくなったが。






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