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吐出口  作者: 鈴木
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忘れられる

 私は時々、病院で存在を忘れられる。


 例えば、診察そのものを忘れられたことがある。

 元々込んでいることが多く、数時間待ちは当たり前の病院だったのでひたすら黙って待ち続けていたのだが、昼になっても呼ばれず窓口は閉鎖、職員は昼食へ出ていく、で流石におかしいと看護師を捕まえて聞いてみれば「えっ?」と寧ろ驚かれた。そこで漸く調べられて忘れられていたことが発覚。ならば即診察……とはならず、「もう就業時間過ぎちゃったからごめんねー」で終わりだった。結局、半日無駄にしたわけだ。もっと早く聞けと言われそうだが、それをしたらしたで、まだ順番じゃない、大人しく待てないのかと眉を顰めてせっかち認定されるだけである(経験がある)。

 会計で忘れられていたこともある。いつまでたっても受付可能になったことを示すモニターに番号が表示されず、この時は二時間過ぎる前には問い合わせていたと思う。会計のパソコンをあれこれ調べても分からず、各科の受付まで遡っていって、まあ、大元の診察直後にお世話になる受付で処理を忘れられていたと判明し、また暫く待つことになった。

 薬の処方を忘れられていた時は、なんだかんだで午前で診察を終えたのに受け取りは午後になった。

 目に見えた不都合はなかったものの、診察前に済ませておく血圧の測定結果の確認と検温、パルスオキシメータ、問診を忘れられたこともあった。診察も終わりという段になって思い出した看護師が慌てて乱入し、血圧測定結果のメモの受け取りと体温計、パルスオキシメータでの測定を行い、その場で医師に見せていた(それ意味あんの?という疑問は飲み込んだ。問診は流石に今更で省略)。

 他にも挙げれば切りがない。


 視覚的な問題ではないから、私の存在感が薄過ぎるせいではない筈。たぶん。

 運が悪いというか、悪い方で運が良いのか。





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