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吐出口  作者: 鈴木
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抜きたい草はあったんだけどね……。【植物】

 昨日の朝は雨脚が強くて流石に草抜きはしなかった。

 ただ、隣家の水流しは必要だったので傘をさして家を出―――ちょっと見るくらい、で表の庭を覗いたら、イヌサフランが増殖していた(苦笑)。

 先の地面から直接蕾が出ていた二本は花茎が露わになっていたが、その間にまた一つ、蕾がにょっきり出ていたのだ。

 そして、もう一つは先日既にいいほど伸びていた一本の根元も根元、同じ場所から生えてきてない?というそれの花茎の根元にぴったりひっついた形で出ていた。

 しかし、今年は多いな……いや過去最高って何本だったっけ。

 それは後で調べようと思いつつ(結局調べてない)隣家へ行き、水を各所で流して少し感傷に浸ってから、帰宅の為に外へ出た。

 ただ、玄関ポーチで気が変わって何となくガスメーターのある通路を表側から覗いた。

 まあ、なんだ、通路向こうの隣家の巨大推定タケニグサが気になったというか。

 もっとも、それには変化はなく、代わりに裏庭への出口付近に妙なものを見付けた。

 草の緑と土の茶色しかない地面で、やけに目立つオレンジ色の丸いもの。

 最近の暴風雨で何か飛ばされてきた?

 プラスチック系のゴミなら片さなきゃ、と帰宅を更に後回しにして横の庭から回り込んで裏へ行ってみると(傘をさしていたから狭い通路を進むのは避けた)、それはつやつやの柿の実だった。

 …………柿?

 その辺りに柿の木ないよね?

 一体何処から……と訝しみながらも一応周囲を見回してみると…………あった。

 通路向こうの隣家の庭だ。

 ただ、あるにはあったが、ないと勘違いした原因――その柿の木に生っていた実は全てがまだ青かった。

 え、たった一個だけが早々と熟して落ちた? そんなことってある?








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