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吐出口  作者: 鈴木
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ずれているのにどちらも四十年なのは紛らわしい。

 四十年も経てばそりゃあ変わるよなあ。

 …………としみじみ。

 この前、テレビで世界的に超有名な某県某市の、その市名を冠している駅のロータリーが映し出されていたんだが、記憶の中の有りようとはすっかり変わってしまっていて、もはや何処が記憶の中のどの場所なんだか分からなくなっていた。

 そういや以前、その市内にあるかつて通っていた高校をグーグルマップで見た時も、周辺がすっかり様変わりしてしまっていて、何だか寂しいと思う余地もなかったな。

 もうただの別世界で。

 学校自体は校舎だけを見るなら全然変わっていなくて、なんか学校丸ごと異世界転移してんじゃないの、な気分だった(苦笑)。

 もう二度と行くことはないだろうから、益々もって異世界。

 あの市は私の持病の勘違いの起点でもあるから、高校抜きでも中々に忘れ難い。

 確か小学生の頃から通っていた筈。あの市にある個人病院に母親に連れられて。

 そして私の持病はアトピーだと誤診して、誤診し続けて、最後は二十歳を過ぎるまでに体質改善出来ないと一生治らないと断言してくれて、絶望(大袈裟……でもないと言いたい。あの痒み地獄は)を味わわせてくれて、約四十年後に蓋を開けられて(・・・・・)みれば 別の病気だったという、酷いオチの起点(まあ、一生治らないは正しかったわけだが。そもそも体質改善で完治する病気じゃない)。

 病名に唯一疑いを持った前の前の医師には何度も「○○さんは治療を始めるのが遅過ぎた」と言われたが、改めて数字にしてみると確かに遅いわ…………四十年か……。








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